文章であれ、会話であれ、本題より先に結論を述べることが重要な場面があります。

 

そのとき、きちんとした言い回しで表現する必要があります。

 

文章で本題より先に述べることの言い回し表現や読み手に与える効果を解説します。

 

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文章で本題より先に述べることの言い回し表現は?

文章で本題より先に述べることの言い回し表現は、『結論から言う』ですね。

 

『結論から言うと~』を前文の最初に持ってくることで、本題より先に述べることを表現することができます。

 

他には、『断っておきますが~』『残念ですが~』と書きだしても、先に結論を述べる文法となりますので、同じく本題より先に述べる言い回しといえるでしょう。

 

これらの使い方としては、結論を前文に持ってきて、そのあとに説明文を持ってくれば良いだけです。

 

結論から述べることで読み手(聞き手)に与える効果とは?

では、結論を先に述べることで読み手にどんな効果があるのでしょうか?

 

それは、情報の伝達がスムーズに行えることです。

 

例えば、あなたが空き巣被害を調べている刑事だとします。

 

今までなんの手がかりもない事件でしたが、聞き込みから戻ってきた部下が新情報を入手できたと話しかけてきました。

 

「今日は早朝から聞き込みをしていたんですよ。昨日のラーメン屋の店主とタバコ屋の主人にもう一度話を伺っていたんです。すると、たまたまタバコ屋の常連が通りかかって、話を聞いたんです。そしたら、犯人とまったく特徴が同じ男が今現在、北公園前のパチスロで遊んでいたそうです」

 

この話を最後まで聞いたあなたは、きっとこう投げかけると思います。

 

「犯人が逃げるから、パチスロの話を先にしようか」

 

まったくもってその通りですね。新情報を入手するまでの成り行きなど、現場に向かう車中でもできる話です。

 

このように、物事には優先順位というものがあり、結論から説明しなければならない事態があります。

 

また、結論を先に述べなければ伝わりづらい場面もあります。

 

ビジネスシーンもこれに該当します。

 

プレゼンテーションのとき、最終的に売上が倍になる話を聞かせるぐらいなら、冒頭から売上が倍になる話をしたほうが「ほう、興味深い。聞かせてもらおうか」と聞き手を惹きつけることができるからです。

 

本題より先に述べることの例文

では、文章で本題より先に述べることを例文を使って解説します。

 

まずは、結論を後回しにする文章から紹介します。

 

 

「A店の売上は、前年比の150%です。その理由は人材育成に力を入れているからです。他にも商品の陳列が上手で、他店では売れ行きの悪い商品も飛ぶように売れています。なので、今度の会議でA店のやり方を全店舗で真似たほうが良いと提案すべきです」

 

 

この文章の話者は、A店のやり方を会議で紹介したいわけですね。もちろん、この文章でも意味は通ります。

 

しかし、聞き手は途中までどう思っていたでしょうか? きっと、「何故、こいつはA店をそこまで褒めるのだろうか?」という疑問を頭の片隅に置きながら聞いていたことでしょう。

 

結論を先に述べておけば、聞き手は話者の意図がスムーズに入ってくるのです。

 

 

「今度の会議で、A店のやり方を全店舗で真似たほうが良いと提案すべきです。A店の売上は、前年比の150%です。その理由は人材育成に力を入れているからです。他にも商品の陳列が上手で、他店では売れ行きの悪い商品も飛ぶように売れています」

 

 

結論が冒頭で語られたことで、聞き手はスムーズに意見を聞くことができるようになりました。

 

必ずしも、結論を前に持ってきたほうが良いわけではありませんが、上司に報告するのならその内容を速やかに明かすべきです。

 

さて、続いては結論を述べないばかりに内容が変わってしまう例文を紹介します。

 

 

「今日は、初めて出会った記念日だね。決断するならちょうどいい日だと思う。指輪を一緒に買いに行くという君との約束を守れなかったことだけが、ちょっと心残りだ。彼氏として最後に叶えてあげるべきだったな。でも、そんな悩みも今日でおしまいだ。これから二人は、新しい道を歩いていくのだから……。こんな思い出が小さいものになるぐらい、幸せになれるよ。だから、僕たちは別れるべきなんだ」

 

 

こんな話を聞かされた彼女は、トラウマで二度と恋愛ができなくなってしまうことでしょう。

 

途中までは、プロポーズとさえ思える内容だったのに、最後の最後で手のひらを返されてしまうのです。

 

ドラマの演出ならまだしも、実際に断りを入れる会話なら、ちゃんと結論を述べてから言い訳をしたほうが良いでしょう。

 

 

「ごめん、僕たちは別れるべきだと思うんだ。今日は、初めて出会った記念日だね。決断するならちょうどいい日だと思う。指輪を一緒に買いに行くという君との約束を守れなかったことだけが、ちょっと心残りだ。彼氏として最後に叶えてあげるべきだったな。でも、そんな悩みも今日でおしまいだ。これから二人は、新しい道を歩いていくのだから……。こんな思い出が小さいものになるぐらい、君は幸せになれるよ」

 

 

別れるという結論を冒頭に持ってきたことで、プロポーズの言葉に聞こえた本文がしっかりと謝罪の言葉に変わりました。

 

稀に、このように結論を先に言わなければ全体の内容がガラリと変わってしまう場合もあるのです。

 

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まとめ

文章で本題より先に述べることの言い回し表現は、『結論から言うと~』になります。

 

ただ、後文に書かれた結論を前に持っていくだけで意味が通じるのであれば、あえて言い回しの表現を使う必要はありません。

 

そして、本題より先に結論を述べることで、情報の伝達がスムーズに行われるようになります。

 

ビジネスシーンでは大事なことなので、結論から述べたほうが良いでしょう。

 

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