『にて』と『で』の正しい意味や使い分けを知っている方は、意外と少ないかもしれません。

 

『にて』の意味や使う場所などを例文を用いて解説します。

 

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『にて』の意味や正しい使い方と場所

『にて』は、格助詞『に』に接続助詞『て』がつけられた言葉です。

 

そのため、『にて』は場所や時間を表す意味で使われます。

 

他にも、手段や方法、理由や原因を意味する場合にも用いることができます。

 

使う場所としては、『時間』+『にて』、『理由』+『にて』、『方法』+『にて』……のように並べます。

 

『にて』と『で』の違い

では、『にて』と『で』の違いはなんのでしょうか?

 

実は、『にて』も『で』も意味はほとんど変わりません

 

『で』もまた、場所、時間、手段、方法、理由、原因を意味する格助詞だからです。

 

ただ、こういった一説があります。

 

『にて』は古くからある言葉で、万葉集にも使われていました。

 

一方、『で』が使われるようになったのは平安時代の文献からです。

 

このことから想像すると、どうやら『にて』から『で』に変化していったのでは? と考えられるのです。

 

そのため、どちらを使っても厳密な間違いにはならないようです。

 

ただ、『にて』のほうが古風な表現に聞こえるため、書き言葉として使われることが多いようです。

 

『にて』『で』の使い分けの例文

では、『にて』と『で』を使い分けた例文を紹介します。

 

 

「明日は電車で来てください」

「明日は電車にて来てください」

 

 

この文章は、日常会話でもよく使われますね。

 

どちらも意味は通じますが、やはりこの場合は『で』のほうが聞きやすいと思います。

 

敬語とはまた違うのですが、『にて』を入れるとかしこまった印象を与えてしまいます。

 

 

「本社でお待ちしております」

「本社にてお待ちしております」

 

 

取引先の相手に投げかける言葉ですね。

 

この場合も意味は同じなのでどちら使っても間違いではありませんが、『にて』を使っても先ほどより違和感が少ないのが分かります。

 

ビジネスシーンなら、『にて』を話し言葉として使っても問題はなさそうです。

 

 

「交通事故で遅れています」

「交通事故にて遅れています」

 

 

これは、原因を表すときに使われる『で』『にて』ですね。

 

日常会話では『で』のほうが多いですが、電光掲示板に表示させるなら『にて』のほうが多そうですね。

 

こうして比べてみると、やはり『にて』は文章のほうがしっくりきます。

 

 

「これで失礼します」

「これにて失礼します」

 

 

最後は、よく見かける『これにて』という言葉です。

 

実は、『これにて』という一つの言葉でなく、あくまで『これ』に『にて』を合わせたものです。

 

こういう場合でも『にて』は助詞であることを忘れてはいけません。

 

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まとめ

『にて』と『で』は、場所、時間、手段、方法、理由、原因を意味する格助詞です。

 

そのため、『にて』と『で』を入れ替えるだけで問題なく使うことができます。

 

しかし、『にて』で表現するとお堅いイメージがあります。

 

そのため、『にて』は書き言葉として用いることが多いようです。

 

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