日本語で書かれた文章は、義務教育を受けていれば誰でも簡単に書くことができます。

 

そのため、一見すると誰が書いても同じ文章に見えます。

 

しかし、実際は少しずつ違っています。

 

『年齢』や『性別(男女)』、『性格』によって書く文章が違ってくるからです。

 

その見分ける特徴を知っておけば、これらを判断することは難しくありません。

 

今回は、文章を見ただけで『年齢』『性別』『性格』が判断できる特徴を解説します。

 

何故、文章に年齢、性格、性別の違いが出てしまうのか?

さて、どうして文章を見ただけで『年齢』『性別』『性格』といった個人情報が判断できてしまうのでしょうか?

 

それは、今まで培ってきたものしか書くことができないからです。

 

例えば、『戦う』という言葉しか知らない場合、その人は『戦う』でしか文章を表現することはできません。

 

『戦う』には『争う』『闘う』『戦闘』……など、たくさんの類似語があり、これらを知っていれば表現できる内容は無数に増やすことができます。

 

しかし、これらを知らなければ、一般的な『戦う』だけで文章を組み立てるしかありません。

 

その知らない理由のおおよそは、やはり知性と考えるのが妥当なのです。

 

そのため、文章の語彙を見ただけで書き手の『年齢』と『性格』が判明できます。

 

このように、文章には様々なヒントが隠されています。

 

これらをひも解くことで『年齢』『性別』『性格』を判断することができます。

 

ただし、場面によって文体を変えることができてしまう方(文才のある方)もいるので、必ずしもこの限りにはならないこともあります。

 

とはいえ、多くのケースに該当する方法を紹介します。

 

文章で年齢、性格を判断する方法

まず、文章で『年齢』と『性格』を判断する方法を紹介します。

 

『年齢』と『性格』は別物のように見えますが、どちらも成長するごとに変化していくものです。

 

そのため、文章で『年齢』と『性格』を判断するうえで特徴が似やすいのです。

 

もちろん、『年齢』を重ねれば必ず『性格』が丸くなるわけではありません。

 

しかし、それを文章で判断するのは至難の業です。

 

文章で判断できる『性格』は、あくまで『実年齢』ではなく『精神年齢』であることを忘れてはいけません。

 

文章がストレート(十代)

冒頭でも説明した通り、文章に書くことができるのは知っている言葉だけです。

 

そのため、十代の文章はストレートなものが多いです。

 

言い回しの表現がほとんどありませんし、文末が『です』『ます』で統一されているものがほとんどです。

 

覚えたての難しい漢字がいくつか入っているかもしれませんが、文章の全体を通してみれば、おのずと十代であることが判断できます。

 

自己主張が強い(二十代)

二十代は、自己主張の強い文章が多く見受けられます。

 

もちろん、十代でもこういった傾向があるのですが、二十代になると新社会人として我慢を強いられることが多々あります。

 

学生の頃とは違う窮屈な日常に、戸惑う日々が続いてしまうわけです。

 

そういった状況から自己主張の文章になりやすいのです。

 

難しい表現を使いたがる(三十代)

三十代は、とにかく難しい表現や言い回しを使いたがります。

 

年下に見栄を張るためにそうしているのか、年齢相応の文章を書こうとする努力なのか……その判断は文章だけでは難しいです。

 

けれど、全体的に硬い文章になりがちな世代といえるかもしれません。

 

そう思われない上手な文章が書けるかどうかで、出世できる三十代かどうかが分かれてくるといえるでしょう。

 

読み手のことを考えて文章を構成している(四十代以上)

四十代、五十代、六十代……それ以上の世代は、文章だけで細かく判断するのは難しくなります。

 

理由は、文章に触れてきた時間が人によって異なるからです。

 

国語の先生として教壇に立っていた方もいれば、大工の職人として汗を流してきた方もいます。文章に触れている時間が違えば、文章力に差が出てしまうのは仕方がないことです。

 

ですが、40代以上には共通した文章の書き方が現れてきます。

 

それは、読み手のことを考えて文章を構成しているという点です。

 

相手に対する気遣いの言葉はもちろん、文体が読みやすいように構成されており、一度読んだだけで内容を理解することができます。

 

こうした文章が書ける理由は、人生経験の差といえるでしょう。

 

どんなに文章を書く機会に恵まれてこなかったとしても、多くの人と挨拶を交わし、様々な出来事を目の当たりにしてきたはずです。

 

人生経験が豊富になれば、どんな言葉を使えば良いかが自然と分かってくるのです。

 

そのため、四十代以上の方は読みやすい文章を書くことができるのです。

 

文章が上手い方になれば、比喩や引用も適切な場所で使うことができます。

 

俳句の引用を上手く使える文章を目の当たりにしたのなら、六十代以上と判断しても間違いないでしょう。

 

男女の文章の違いや特徴は?性別を判断するポイント

続いては、性格の違いを判断するポイントを紹介します。

 

男性と女性では、そもそも脳の構成が違うと言われています。

 

そのため、男性の文章と女性の文章は違いが出やすいのです。

 

男性の文章は形式にとらわれやすい

男性の文章は、とにかく形式にとらわれやすいです。

 

文章の書き方で紹介されたどおりに文章を構成するため、お手本のような内容が多いです。

 

そのため、文章が全体的に硬くなりがちです。

 

他にも、選ぶ単語がどこか攻撃なものが多いです。

 

主張している内容が正しいことを証明するため、あらゆる可能性を盛り込むところも男性らしい特徴といえるかもしれません。

 

女性の文章はまとまりがない

女性はお喋りが好きですが、文章でもそのことは変わりません。

 

そのため、女性の書く文章はまとまりがないことが多いです。

 

話の内容が飛ぶこともよくありがちなので、長文になりやすいのも特徴でしょう。

 

そして、女性の文章は共感を求めるような投げかけが多いです。

 

誰かに分かって欲しい、という思いが文章を見るとよく分かります。

 

年齢が若いと『!』『?』の感嘆符が多くなるのも特徴の一つですね。

 

まとめ

文章を見れば、その人の歩んできた人生が少しだけ分かります。

 

そのため、『年齢』『性別』『性格』を表しているといっても過言ではありません。

 

世の中には、こんな面白い話もあります。

 

ある奇妙な未解決事件で、犯人が何を伝えたいのか分からなかったため、とあるニュース番組のキャスターが「お前がなんのために犯行に及んでいるのか誰も分からない。お前が何を考えているのか、ぜひ聞かせてほしい」と犯人に問いかけて番組が終了しました。

 

すると、その数日後に犯人の主張が新聞に掲載されました。なんと、犯人が新聞社宛てに送りつけてきたのです。

 

その結果、その犯人は逮捕されました。理由は、家族がその文章を読んで「犯人は家族かも知れない」と通報したからです。

 

文章には、彼がよく使っていた言い回しや比喩が用いられていたため、その確信が持てたのです。

 

姿は隠せても、文章は全てを物語っていることが分かる教訓といえるでしょう。