インターネットの検索窓に『文章 書き方』と入力し、書き方を専門としているwebサイトを検索する方は、文章の書き方を真剣に学びたい方だと思います。
では、上手な文章の書き方とは、一体どういう文章なのでしょうか?
多くの方は、『正しい日本語で書かれた文章』だと思っているようです。
残念ですが、それは間違いです。
「この人は何をいっているんだ?」と疑問に感じる方もいると思いますが、それが理解できる良い例があります。
紡がれた言葉が正しい日本語で記され、不要な表現をすべて取り除くため、適切な漢字を随所に散りばめた文章を完成させたとします。イメージしづらい場面は、1行で言い表せるような比喩さえ用いた文章です。
それを小学生の子に見せると、数秒もしないうちに放り投げ、スマホ片手にポケモンGOを始めるでしょう。
それを大手出版社の編集者に見せると、「いい文章だとは思いますが、ストーリーが全然ですね。売れないとダメなんですよ、本って。いっそ、国語の教師を目指されてはどうですか?」と、違う職業を勧められてしまいます。
このように、正しい日本語で書かれた文章であっても、読み手によっては必要とされません。
必要とされない文章は、たとえ正しい日本語で書かれた文章であっても、間違った日本語で書かれた文章となってしまうのです。
筋は通っている話だと思います。
悲しい話ですが、どちらも日本語で書かれているので、結局は読めてしまうのです。
でも、伝わりづらい文章は確かに存在します。
子供に対して、旧漢字の文章では伝わりづらいです。
大人に対して、ギャル語の文章では伝わりづらいです。
伝わらなければ、正しい文章とは言えません。読みやすい文章こそ、伝えたいという気持ちなのです。
上手な文章の書き方とは、誰もが読みやすい文章のことを指します。
ここを押さえていれば、あとは応用するだけで相手に読まれる文章が書けます。
逆に、ここを外してしまうと、いつまで経っても相手には伝わりません。
誰もが読みやすい文章を書くことこそ、上手な文章の書き方の1歩であり、すべてなのです。
この違いが分かったところで、誰もが読みやすい文章の書き方を学んでいきましょう。
読書感想文、ビジネス書、ブログの記事、小説の書き方などは、その応用に過ぎません。
まずは、しっかりと読みやすい文章が書けるようになりましょう。