文章を書くとき、「一文の長さの目安はどれぐらいだろう?」と迷ってしまうことがあります。

 

文章の長さは句読点とも関係していますので、つけ方についても解説します。

 

これらの書き方は、ライン、インスタ、フェイスブック、面接(志望動機の内容)といった文章にも共通するものとなります。

 

文章の長さの目安は?

文章の長さは、『一文』と『文章全体』を意識しなければなりません。

 

まずは、『一文』の長さの目安について解説します。

 

どれぐらいの長さが読みやすさに影響するか、実際に例文を比べると分かりやすいと思います。

 

 

例文

僕はスポーツを愛しています。とくに野球が好きでドームまで観戦しに行きますし、甲子園にも足を運びます。

例文

僕は野球が好きで、よく観戦しに行きます。

 

 

どちらの例文も、趣味についての文章となります。

 

より詳しく書かれているのは、前者のほうですね。

 

一方、後者の文章は半分以下の長さのため、情報量は少ないのが分かります。

 

ですが、後者の文章でも『野球』がスポーツの中で1番好きだということが伝わりますね。

 

同じ意味の文章なら、短いほうが読みたいと思うのが人間です。

 

長文が悪いわけではありませんが、短い文章のほうが好まれる傾向があります。

 

そのため、書き手はなるべく短い文章で内容を伝える努力をしなければいけないのです。

 

『一文』の長さは40字以下が望ましいのですが、常に短くできないかを考えるべきです。

 

40字で完成しても、「この部分は同じ意味だから省くか……」と推敲を繰り返し、より短い字数にする努力を怠ってはならないのです。

 

文章の削り方は、こちらで紹介しています▼

文章を削るコツとは?

文章の推敲のコツは?繰り返すだけで文章は良くなる

 

次に『文章全体』の長さですが、これは相手に伝えるべき文字数なので、正確な字数は存在しません。

 

小説なら10万字以上は必要ですし、面接の志望動機なら300字以内で事足りますよね?

 

ただし、どちらの文章であっても、一文一文が読みづらければ最後まで読もうとは思いません。

 

なので、『一文』の長さの目安をしっかりと考える必要があるのです。

 

長くなるときは句読点をつける

次に、文章の長さと句読点の関係です。

 

長さの目安は40字以下と説明しましたが、句読点をつけて読みやすくしているのなら、50字ぐらいでも問題なく読めるようになります。

 

句読点とは、読み手が文章をスラスラと読むことをサポートする役割があるからです。

 

読みやすさを考えて『句点』『読点』をつけることで、長文でも意味が伝わるようになります。

 

句読点の正しいつけ方は、こちらで解説しています▼

文章の句読点のルールや位置を知る

文章で句読点をつけないのは失礼?つけない人の心理も解説

 

ライン、インスタ、フェイスブック、面接の文章は短くする

現在は、SNSにコメントを書き込む機会も多くなりました。

 

そのため、「適切な文章の長さはどれぐらいが目安だろうか?」と送信する前に考えてしまうものです。

 

ですが、ライン、インスタ、フェイスブック、ツイッター……どんな文面であれ、面接の志望動機の書き方と何も変わりません。

 

それは、相手に伝えたい内容を短く書くことです。

 

例えば、あなたのライン宛に友人からこんなメッセージが届いたら、どう思うでしょうか?

 

 

例文

起きてた? 夜遅くごめんね。今日の昼頃に話した食事会の件だけど、『ボクのイタリアン』に決めようと思います。でもイタリアンみんな食べれるかな? ほら、相談したときに「山田さんは偏食」って教えてくれたでしょう? なら、山田さんがよく行く『焼肉モリモリ』にしたほうがいいのかな。どう思う?

 

ラインは、一行13字しか表示できないため、この文章だと11行の長文となってしまいます。

 

文面から察するに相手は友人のようですが、「長い……」と思われるのは目に見えてますね。

 

文章を書くコツは、伝えたいポイントだけを書き出すことです。

 

 

例文

夜遅くごめんね。食事会は『ボクのイタリアン』と『焼肉モリモリ』、どちらがいいと思う?

 

 

話者が本当に伝えるべき文章は、この質問だけです。だったら、これだけ書き出せば済む話です。

 

昼間の話に出た概要は、わざわざ伝える必要がありません。すでに読み手が知っている情報だからです。

 

こういった部分を考えて文章を書けば、適切な長さが見えてくるものです。

 

まとめ

文章の長さの目安は、40字以下です。

 

適切な句読点をつけることができるのなら、別に長文でも問題はありません。

 

ですが、文才でもない限り、そういった長文で相手を魅了するのは無理があります。

 

それなら、短い文を積み重ねて文章を紡いでいったほうが、読み手が読みやすい文章を構成することができます。

 

文章の書き方はこちらでも解説していますので、ぜひ覚えておくと良いでしょう▼

文章の書き方