英文ではよく使われるスラッシュ(/)という記号。
実は、日本語の文章でも使われることがあります。
日本語も英語も意味に大きな違いはないのですが、主な使い方が微妙に異なります。
今回は、文章でスラッシュの使い方と意味について解説します。
英語で使われるスラッシュの意味
英語で使われるスラッシュは、『or』を意図して用いられることが多いです。
英文に『A/B』という言葉があったら、『AもしくはB』という意味で使われています。
ただし、特定の文脈では『and』として使われる場合もあります。英文の全体をチェックすることで、その違いはおのずと分かります。
日本語の文章でスラッシュの使い方と意味
日本語の文章でスラッシュの使い方は、やはり英語と同じ『or』です。つまり、『もしくは』という意味で使われています。
ただし、日本語の場合は特定の文脈などに関わらず、『and』の意味でも使うことができます。つまり、『および』『そして』などの意味で使います。
ちなみに、ドイツ語でもスラッシュは日本語のように『or』と『and』の意味で使うことができるため、日本語のスラッシュはドイツ語寄りの表現と解釈しても良いでしょう。
スラッシュの例文(and、orを使った文章)
では、文章にスラッシュを使った例文を紹介します。
日本語の文章で使われるスラッシュなので、『or(もしくは)』と『and(および)』のどちらの使い方も解説します。
例
「初めて見る生物だ。もしかすると新種かもしれない。特徴を見るとトカゲのようだから、コオロギ/ワームのどちらかを与えるとしよう」
例
「発表会のために、さくら/森山直太朗のCDを購入してきた。これで放課後でも練習ができる」
最初の例文が『or』の意味で使ったスラッシュであり、次の例文が『and』の意味で使われたスラッシュです。
『and』の意味で使う場合、例文のように関連した単語を表現するときに使います。よくアーティストの表記でスラッシュが使われるのはそのためです。
スラッシュは文章には使いにくい
例文を見ても分かる通り、スラッシュ(/)の記号を日本語に直すだけでも意味は通じます。
とくに『or』の意味で使うのなら、わざわざスラッシュに直さなくても『か』を入れるだけで成立します。
スラッシュの使い方は、日常会話の文章ではなく、あくまで情報を表記する場合に用いられることを忘れてはいけません。
スラッシュが実際の文章で使われるのは顔文字
ただ、現在は日常会話の文章でもスラッシュが多用されているケースがあります。
それは、顔文字です。
例
($・・)/~~~ (^O^)/ (^^)/ (-ω-)/
これらの顔文字は、スラッシュ(/)を入れることで手を上げているように表現することができます。
例
(/_;) (/ω\)
この顔文字では、スラッシュを入れることで目を閉じている(もしくは垂れ目)ように見えますね。
このように、スラッシュを意味ではなく、表現方法として使う手法も現在ではあるのです。
まとめ
スラッシュ(/)を日本語の文章で使う場合は、『and』『or』の意味で使われます。
使い方は、日常会話ではなく、情報表記として用いるのが一般的です。
しかし、現在はスラッシュを顔文字の表現方法として用いられており、その使い方は広がりを見せています。
こうした新しい言葉や使い方ができるのも、文章の面白さなのかもしれませんね。