文章の口調によって、読みやすさは異なってきます。
まずは、基本的な口調で文章を書けるようになりましょう。
慣れてきたら、口調が混在する文章も書けるようになります。
文章の口調とは?
文章の口調とは、言葉の調子を意味します。
つまり、文句の言いまわしをどうするか決める必要があります。
そこで注目すべきが文末となります。
文末を『ですます』口調にすれば丁寧な文章に見えるため、読み手は気持ちよく読み進めることができます。
反対に『である、だ』口調にすると断言している文章に見えるため、読み手に訴えかけることができます。
口調の種類を選ぶポイントは、あなたが読み手にどう伝えたいかです。
なので、読ませる相手によって口調は変えていく必要があるでしょう。
『ですます』か『である』に文末を統一する理由
文章が苦手だと思う方は、『ですます』口調、もしくは『である、だ』口調で統一したほうがいいです。
口調を混在させてしまうと、文章のリズムが悪くなるからです。
例文
僕はどうかしていた。
できることは何もなかったのです。
だってそうでしょう! 僕なのですから!
何も持っていない僕が何かをしようと考えたのが、そもそもの間違いだったのである。
はて、この話者は怒っているのか、語っているのか、訴えているのか……皆目見当がつきませんね。
何より、口調が異なっているせいで読みづらくなっているのが分かります。
リズムを考えずに文章の口調を混在させてしまうと、文章は読めたものではないのです。
このことからも分かる通り、リズムの仕組みが分からないのであれば、『ですます』口調に統一したほうが良いでしょう。
『ですます』『である』を混在させるにはリズムが大事
相手に文章を読んでもらうときは、口調を統一させたほうが読みやすいです。
なので、文章が苦手な方は『口調を統一させる』と覚えておきましょう。
ただし、『ですます』『である』を混在させる文章が間違いというわけではありません。
基本からは外れてしまいますが、口調を混在させることで読み手を引き込む文章が書けるようになります。
例文
確かに、髪の毛が薄い人も『ハゲている』と言えるかもしれない。
だからといって、それを指摘し、笑っていいわけがありませんよね?
思ったことを口に出す前に、まずは相手がどう感じるかを考えたほうがいいだろう。
この例文では、真ん中の文章だけ口調が異なるのが分かります。
なので、二行目だけ読むスピードが少し遅くなるはずです。
しかし、この文章は二行目の言葉を話者に1番伝えたいので、じっくり読んでもらうことが理想となります。
そこで、わざとリズムを変えることで、二行目に注目してもらうことができるのです。
全体的なリズムを見てもそれほど違和感はないので、この場合は口調を変更しても読みやすさには影響しない……ということになります。
文章のリズムが学べるオススメの書籍
リズムに注意して文章を書くと、読みやすさに特化します。
それを極めていくと、人を惹きつける文章が書けるようになります。
『人を操る禁断の文章術』は、相手に読ませることを軸とした文章の書き方が学べるので、リズムを学ぶうえでも勉強になる書籍といえるでしょう。
まとめ
文章の口調は、統一したほうが全体のバランスはとりやすいです。
『ですます』、もしくは『である、だ』のみの文末を心がけるだけで、文章は読みやすくなります。
ただし、混在する文章が悪いわけではありません。
リズムさえ考えれば、より個性的な文章を書くことも可能といえるでしょう。
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