『難所』の意味や使い方について解説します。
『難所』の例文や類語、反対語、熟語の構成についても紹介していきます。
難所の意味とは?
『難所』の読み方は、『なんしょ』です。
『難所』とは、険しい道筋、もしくは道が悪くて通りにくい場所を意味する言葉です。
『難しい』『所』の漢字からできているため、連想しやすい意味だと言えるでしょう。
日本では、おもに峠で使われる言葉となります。
日本の難所の峠で有名なのは?
日本の『難所』の峠といえば、『親不知』が有名ですね。
新潟県の糸魚川市にある崖が連なった場所が『親不知』であり、350メートル前後の高さがあります。
道も狭いため、『交通の難所』と昔から言われている峠なのです。
他にも、群馬県安中市にある『碓氷峠』も難所として古くから有名です。
多くの犠牲者を出した歴史があり、近代でも自然災害の影響を受けやすい峠となっています。
難所の熟語の構成は?
『難所』は、二つの漢字から成り立っています。
そのため、『熟語の構成』を解く問題に出題されることもあるでしょう。
では、『難所』の『熟語の構成』はどういう形なのでしょうか?
『難所』を分解すると、『難しい』『所(場所)』になりますね。
つまり、前の漢字が後の漢字を詳しくしている熟語といえるでしょう。
難所の類語や反対語(対義語)は?
『難所』の類語は、『交通が困難な場所』を指す言葉となります。
そのため、『険』『悪所』が『難所』の類語といえるでしょう。
さて、『難所』の反対語(対義語)ですが、その適切な漢字は辞典には掲載されていませんでした。
『難所』は『難しい』という意味を持つため、その反対語である『容易』がもっとも近しい対義語になるかもしれません。
ただし、『容易』の意味は広義であるため、『容易な場所』を意味する漢字があれば、それが適切な『難所』の反対語となりそうです。
難所の使い方を例文で解説
『難所』の使い方を例文で解説します。
『難所』は場所に対して使うことが多いですが、ときには物事に当てはめることもできます。
まずは、一般的な使い方から紹介していきます。
例文
丘の上にある学校の通学路で最大の難所は、勾配35%の坂道である。
日本の最大勾配が37%だと言われているので、それに次ぐキツい坂が通学路にあるようですね。
『そんな学校には行きたくない……』という話は置いといて、勾配35%の坂道を『難所』と表現するのは正しいといえるでしょう。
例文
彼女をデートに誘い出すという難所を越えないかぎり、今の関係を変えることはできないだろう。
この例文では、『恋愛』の難しさを『難所』と表現しているわけですね。
一般的には『通り道』に使う言葉ではありますが、このように自分にとって『難しい』状況を『難所』に置き換えて使うこともできるのです。
まとめ
『難所』とは、険しい道筋や場所を意味する言葉です。
『難所』の類語は『険』『悪所』などがあります。
日本にある『難所』の峠といえば、『親不知』『碓氷峠』が有名ですね。
このような峠を『難所』と言いますが、自分にとって困難な場面にも『難所』を使うことができます。