『年中行事』の使い方や意味を解説します。
『年中行事』の例文や由来、種類も一緒に紹介していきます。
年中行事の意味や由来とは?
『年中行事』とは、毎年同じ日(もしくは近しい日)に開催される行事を意味する言葉です。
『年中行事』の由来は、四季の農作業に関わるものを指す言葉でしたが、現在では広い意味で使われています。
祖国から受け継がれてきたものばかりでなく、『クリスマス』のような海外で有名な『年中行事』を行うこともあり、日本では多種多様な『年中行事』が行われているのです。
なお、『年中行事』と呼ばれることはあまりなく、短く『行事』と使われることが多いです。
年中行事の種類
『年中行事』には、たくさんの種類があります。
ここでは、とくに有名なものを紹介していきます。
一月の『年中行事』は、なんといっても『正月』ですよね。
『鏡開き』『七草』『なまはげ』なども有名です。
二月といえば、『節分』ですね。お店では、必ず豆類が用意されています。
三月は、『学校行事』でいえば『卒業式』『春休み』ですが、『ひな祭り』『春分』『彼岸』のほうを『年中行事』としては覚えておきたいところですね。
四月は、『入学式』『十三詣り(十三参り)』があります。
五月は、『端午』『こいのぼり』『運動会』の季節ですね。
六月は、『山王祭』『大祓』など、古来から続く『年中行事』があります。
七月は、『山開き』『海開き』『七夕』『お盆』『夏休み』など、若い世代でも分かる『年中行事』が多いですね。
八月は、『十五夜』『月見』のシーズンですね。
九月は、『秋分』があります。
十月は、海外だと『ハロウィン』が盛大に行われますね。日本でも浸透してきた『年中行事』です。
十一月は、『七五三』が有名ですね。
十二月は、『冬休み』『大晦日』、そして『クリスマス』で町が賑わう季節となります。
有名なところだけ数えても、『年中行事』の種類はこれほどたくさんあるのです。
年中行事の使い方を例文で解説
『年中行事』の使い方を例文で解説していきます。
会話であれ、文章であれ、基本的には行事名を使うのが一般的ですが、『年中行事』と記載することもあります。
例文
「これかい? これは『七夕』といって、七月に行われる年中行事だよ。最近ではアメリカでも行われているんだよ」
日本人同士の会話なら、こんな説明は絶対にありません。
しかし、相手が海外の方ならどうでしょうか。
行われている催し物が何か分からない相手に対して説明するときは、『年中行事』であることを教える必要があります。
そういう時には、『年中行事』という言葉をしっかりと使ったほうが良いのです。
続いては、誤った『年中行事』の例文です。
例文
このスーパーでは、地元の野球チームが優勝すると年中行事の半額セールが行われる。
話者が語る地元の野球チームは、毎年勝つことができる無敵の球団なのでしょうか?
それなら『年中行事』と表記しても間違いではありませんが、おそらく勝った年だけの話だと思います。
『年中行事』は毎年行われるものにしか当てはまりませんので、この例文で『年中行事』の部分は不要となります。
まとめ
『年中行事』とは、毎年ある行事を意味する言葉です。
日本には、たくさんの『年中行事』があり、その種類をすべて把握するのが大変なぐらいです。
時代の流れとともに、習わしや意味が変わってしまった『年中行事』もあるようですが、いつの時代でも『感謝』を伝えていることは変わりないと思います。
『年中行事』と呼ばれるぐらいに受け継がれてきた行事は、いつまでも大切にしていきたいものですね。