大学生なら、卒業論文を書く必要があります。
社会人なら、成果をレポートにまとめて提出することを求められるでしょう。
どちらであっても、『章 節 項』の章立てのルールや書き方に変わりはありません。
論文の例題を確認し、『章 節 項』をしっかりと書けるようになりましょう。
章立ての番号やルール(章 節 項)
論文であれ、レポートであれ、これは相手に報告するために作成する文書です。
なので、一目で見て分かるように章立てしなければなりません。
章立てをすることで、どこに何が書かれているかが分かるので、長文になりがちな論文でも相手に伝えやすくなります。
そこで用いられるのが、『章』『節』『項』です。
研究データの量に応じて文章も長くなると思いますので、『章』『節』『項』の数もそれに合わせて増やしていきます。
そして、順番となる階層の例は以下の通りとなります。
第1章 リンゴの分析
_第1節 ダイエット効果
__第1項 脂肪燃焼
__第2項 便秘改善
_第2節 美容効果
このルールを番号に直すと、次の通りになります。
1 リンゴの分析
_1.1 ダイエット効果
__1.1.1 脂肪燃焼
__1.1.2 便秘改善
_1.2 美容効果
なお、最初に章立てをしっかりと構成することが論文を作成するコツでもあります。
『章』『節』『項』の数が多ければ多いほどページ数も増えますので、論文の必要枚数に合わせて調節することができるからです。
論文(レポート)の書き方を例文で解説
では、論文(レポート)の書き方を例文も交えて解説していきます。
まず、序論は論文を作成した目的と研究方法を書きます。
「リンゴってどうやったら美味しく食べられるのだろう?」というテーマを論文にしたいのなら、序論はリンゴを美味しく食べようと思った目的と美味しく食べる方法を記します。
序章 リンゴを美味しく食べるには?
_第1節 食べようと思った目的
ダイエットでも注目が集まっているリンゴ。そのリンゴを最も美味しく食べる方法は何か調べたいと思い、独自の視点で調査しました。
_第2節 食べる方法
リンゴと言えば、そのまま食べるのが一般的です。しかし、加工することでより美味しく感じるようです。そこで、『焼く』と『飲む』方法でリンゴがどれぐらい美味しくなるのか、実験してみます。
次に本論です。本論は、『論拠』『事実』『意見』を提示します。分かりやすくいえば、研究結果を報告し、自分の見解を述べる内容となります。
第1章 焼いた料理について
_第1節 アップルパイ
アップルパイは、リンゴをパイ生地に包んだまま焼く料理で、アメリカの代表的なデザートです。
実は、私はアップルパイを食べたことがありません。リンゴはみずみずしいイメージがあるので、温めれば美味しくなるという発想がないからです。
しかし、実際にアップルパイを料理して食すると、アツアツのリンゴとサクサクのパイ生地の相性が見事にマッチしており、やみつきになる食感でした。
また、加熱するとリンゴの栄養価が高くなることが調べて見ると分かり、食べながら綺麗になれる印象を持ちました。
_第2節 まるごと焼く
続いて、リンゴをまるごと焼いてみました。
ただ、そのままの状態だと破裂する恐れがあるため、芯をくり抜きます。また、表面のあちこちを刺しておきます。
芯をくり抜いた部分にシナモンとバターを入れて焼くと完成です。
食べて見ると、シナモンの香りとバターの甘味がリンゴの美味しさを引き立てていました。
こちらも『アップルパイ』と同じく、加熱することで栄養価が高まっていることが分かりました。
_第3節 まとめ
リンゴは焼くことで美味しさが増すばかりか、栄養価が高まることが分かりました。
ただ、どちらもカロリーが高くなることから、ダイエットには不向きな料理だと判明しました。
今後はカロリーオフを目標に食材を集めたいと思います。
第2章 飲み物について
_第1節 リンゴジュース
〇〇〇〇。
_第2節 リンゴ酢
〇〇〇〇。
_第3節 まとめ
〇〇〇〇。
最後は結論です。結論は、研究結果のまとめです。今まで述べたことを整理し、評価を記します。また、今後の展望もしっかりと報告する必要があります。
終章 結論
今回は、リンゴを美味しくする料理を調査しました。
『焼く』と『飲む』で実験した結果、『焼く』ほうが栄養価と美味しさが高まるという結論に至りました。
ただ、今回検証した『アップルパイ』『焼きリンゴ』ではカロリーが高くなってしまうため、次回はダイエットを意識した料理を調査したいと思います。
論文の書き方でオススメの書籍
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まとめ
論文やレポート作成は難しい……。あなたも、こういったイメージを持っているのではないでしょうか。
そのため、今回の例文はとてもシンプルに作成しています。
これだと、誰でも簡単に書けそうと思っていただけたはずです。
実際、論文はそこまで難しくはありません。
論文やレポートは、検証結果を時系列に沿って報告する文書です。
どうしてそれを実験のテーマにしたのか、実験してみてどうだったのか、実験を通して今後どうしたいのか……それを自分の言葉で感じたこと(見解)を記せば良いのです。
文字数は論文によって異なるので、まずは章立てを行います。
『章』『節』『項』を先に決めてしまえば、どこで何を報告するか整理しやすいですし、必要なページ数もおおよそ把握することができるからです。
章立ての番号やルールさえ覚えておけば、あとは事実をもとに報告する内容をまとめるだけで論文は成立するのです。