『漂わせる』の意味や使い方を紹介します。
『漂わせる』の例文や読み方、類語も解説していきます。
漂わせるの意味とは?読み方は?
『漂わせる』の読み方は、『ただよわせる』です。
『漂わせる』とは、『匂いや空気(雰囲気)が流れる、もしくは空中や水面の上を流れていく』を意味する『漂う(漂わ)』に助動詞『せる』が付いた形です。
つまり、『何らかの理由により、匂いや空気が流れている、もしくは空中や水面の上に流れている』ことを指す言葉が『漂わせる』の意味となります。
漂わせるの類語(言い回し)
『漂わせる』の類語(言い回し)は、『何らかのの理由(人間や物)により、液体、気体、雰囲気を発生させる』言葉となります。
そのため、『放つ』『散らす』『広がらせる』『匂わせる』が『漂わせる』の『類語』となるでしょう。
ちなみに、『漂う』だと『浮く』『浮遊』『漂流』などが『類語』となるため、元の言葉と比べてニュアンスが異なってくるのが分かりますね。
漂わせるの使い方を例文で解説
『漂わせる』の使い方を例文で解説していきます。
『漂わせる』原因となるのは、『人』と『物』の二種類があります。
例文
教室に入ると、転校生が独特なオーラを漂わせていた。
『転校生』がクラスに馴染めるのか不安になる文章ですが、『漂わせる』の使い方は正しいですね。
人間の雰囲気(オーラ)も空気中を『漂わせる』ことができますので、この例文は正解といえるでしょう。
例文
公園にやってくると、園児がシャボン玉を漂わせていた。
『シャボン玉』は空気中にふわふわと浮くことができます。
『漂わせる』は空気中の物体にも当てはまりますので、『シャボン玉』も『漂わせる』ことができます。
例文
流氷そっくりなオブジェを作り、海面に漂わせている。
アトラクションの一環なのかは分かりませんが、作り物を海面に浮かせているようですね。
海面(水面)に浮かんでいる物に対しても、『漂わせる』を使うことができます。
では、最後にダメな例文を紹介します。
例文
テーブルをひっくり返してしまったため、書類を漂わせてしまった。
はて、この話の舞台は宇宙空間だったのでしょうか?
そうでなければ、物は重力に引かれていますので、書類を空気中に『漂わせる』ことはできません。
人間の感情といったものなら、いくらでも『漂わせる』に当てはめることができますが、物に関しては水中でなければ『漂わせる』を使うことができないのです。
まとめ
『漂わせる』は、『漂う』に助動詞『せる』が付いた形です。
人や物の影響を受けた雰囲気や物体が流れていく状態こそ、『漂わせる』の意味となります。
ただし、物体の場合は『空気中に浮くもの』もしくは『水中に浮かぶもの』である必要があります。
もちろん、宇宙空間ならどんなものでも『漂わせる』ことができるでしょう。