原稿用紙を使った『作文』『読書感想文』を書いていると、どうしてもルールについて分からなくなることがあります。

 

とくに、小文字『つ』『や』『ゆ』『よ』は、原稿用紙の一番上(文頭)や最後につけても良いのか、大人になると忘れてしまうものです。

 

今回は、『作文』『読書感想文』にも応用できる書き方を解説していきます。

 

作文の書き方(基本)

まずは、作文の書き方をしっかりと覚えておきましょう。

 

そうでなければ、どうして最後の行にダメな文字があるのかも分かりません。

 

一行目の『題名』は、三文字空けてから書き始めます。

 

二行目の下に『苗字』と『名前』を記入します。ただし、『苗字』と『名前』の間に一マス、『名前』の下も1マス空けます。

 

三行目から本文となります。行の始めは一マス空けるようにしましょう。

 

括弧と『。』の関係

括弧『「」()』と句読点『。』の関係について解説します。

 

括弧と句読点の『。』は別々のマスに記入しても良いですが、一緒に記入しても間違いではありません。

 

会話の書き方

会話を表現するときには、「」を使います。

 

会話を書き出すときは、必ず改行してください。(次の行から書き始める)

 

また、会話の場合は行を改めても一マス空ける必要はありません。

 

作文の一番上の位置がダメなもの

では、作文の一番上の位置にくるとダメなものを解説します。

 

それは、句読点『、。』括弧『「」()』です。

 

こういったものが作文の一番上にきてしまうと、今まで読んでいた文章の区切りが分かりづらくなります。

 

そのため、一番上にきてしまうときには、最後のマスの文字と一緒にして書きましょう。

 

作文の小さい『つ』は最後や一番上の位置で大丈夫?

では、作文の小さい『つ』は、最後や一番上の位置で大丈夫でしょうか?

 

作文では、小文字『つ』『や』『ゆ』『よ』を最後や一番上の位置につけても問題ありません。

 

実は、書き方も二通り存在し、句読点や括弧のように文末の文字と一緒に書き記すこともできます。

 

ただし、小文字、括弧、句読点を最後のマスに単体で記入する書き方(他の文字と一緒に入れない)を目指したほうが綺麗な文章に見えます。

 

前後の文章に書かれている言葉を別な言い換えにするだけで、一文字を調節することは簡単なので、ワンランク上の作文を書くことができるのです。

 

原稿用紙(作文)の文章を長く書くコツ

「作文を長く書くことができない」「読書感想文で何を書いたら良いか分からない」といった悩みを持つ学生さんは、たくさんいらっしゃると思います。

 

『原稿用紙二枚以上』と指定されてしまえば、きっと絶望的な気分に陥ることでしょう。

 

しかし、作文であれ、読書感想文であれ、求められている内容が同じであることに気がつけば、文章を長く書くコツとなります。

 

それは、どちらにも出題者がいるということです。

 

自宅で小説を読み終わったあとに、「よし、読書感想文を書こう」と思う人はいません。

 

必ず、読書感想文を提出するように促した出題者がいるはずです。

 

では何故、その人物はあなたに作文や読書感想文を書けと迫っているのでしょうか?

 

その本質さえ見抜くことができれば、あとは文章に起こすだけで良いのです。

 

「昨日、お前がしたことの反省文を提出しろ」と言われたら、その出題者は作文で『昨日の出来事』に対する反省の内容が聞きたいわけです。

 

なら、『どうして出来事が行ったのか』『出来事に対する自分の意見』『出来事の反省』の内容は必ず必要となるでしょう。

 

これらの内容を文字にするだけで、原稿用紙二枚分にはなるはずです。

 

読書感想文なら、作品を読み終えた自分の感想を書けば良いわけですね。

 

その作品は、一ページでしか構成されていない物語でしょうか? いいえ、何ページにも及んで文章が綴られた物語のはずです。

 

おそらく、一ページごとの出来事に対して一つずつ感想を書いていったら、原稿用紙が百枚あっても足りなくなると思います。

 

それだと出題者が読むのが大変なので、物語の起承転結である四か所について掘り下げた感想を書くと良いでしょう。

 

浦島太郎なら、『亀との出会い』『竜宮城を訪れる』『地上に戻ると数十年後の世界』『玉手箱を開ける』についてですね。

 

洒落た感想を考える人は、なかなか書き出すことが難しいですが、自分の感想なので自由に書けば良いです。

 

「浦島太郎は亀と出会ったわけですが、そもそも竜宮城の使いである亀が地上にいるのはおかしいです。もともと、浦島太郎を竜宮城に招き入れるためのワナだったのではないかとさえ思えるのです」

 

このようなひねくれた内容でも、れっきとした自分の感想となります。

 

自由な発想で文章を書くことができる読書感想文は、もっとも容易な宿題といえるでしょう。

 

まとめ

作文で小さい『つ』を一番上に持ってきても、間違いではありません。

 

書き方はもう一つあり、文章の最後のマスに小さい『つ』を一緒に入れてしまうこともできます。

 

これは、小文字の『や』『ゆ』『よ』も同じとなります。

 

ただし、前後の文章の言葉を変えるだけで一文字分を減らすことができますので、こういった悩みは解消されます。

 

原稿用紙の文章を長く書くコツは、出題者が求めている内容を書き出せば良いです。

 

自分の意見を綴るだけで完成するのが作文といえるでしょう。