『美しい文章』……とは、どんな文章のことでしょうか?

 

『美しい文章』のまとめ方、書き方を知るためには、まずは文豪の本(小説)が必要となります。

 

美しい文章を書く文豪の本(小説)

『美しい文章』を書く文豪として名前が挙がりやすいのは、夏目漱石ですね。

 

夏目漱石は、当時から文才のある文章家だと言われており、現在も文豪として広く伝わっています。

 

彼の代表作と言えば、『吾輩は猫である』ですね。

 

『吾輩は猫である』の冒頭を知らない方はいないと思います。

 

そうです、『吾輩は猫である。名前はまだ無い』から始めるのです。実に面白い文章ですね。

 

また、『こころ』では恋愛の内容を『美しい文章』で表現しています。

 

香をかぎ得るのは、香を焚き出した瞬間に限るごとく、酒を味わうのは、酒を飲み始めた刹那にごとく、恋の衝動にもこういう際どい一点が、時間の上に存在しているとしか思われないのです

 

さらに、『坊ちゃん』で書かれている『人間は好き嫌いで働くものだ。論法で働くものじゃない』の文章は、現代人にも通じる言葉といえるでしょう。

 

……さて、どうでしょうか。今、紹介した文章が『美しい文章』であると理解できましたか?

 

大抵の方は「はい」と答えるものですが、「いいえ」と答える方も正しいと思います。

 

美しい文章=読みやすい文章

そもそも、『美しい文章』とは何でしょうか?

 

ここでいう『美しい文章』とは綺麗な字ではなく、誰が読んでも意味が通じる文章を指します。

 

つまり、『美しい文章』とは『読みやすい文章』のことをいうのです。

 

文豪と呼ばれる人物の文章が『美しい文章』と言われるのは、短い文章の中にたくさんの情報が簡潔に詰め込まれているからです。

 

理解しやすい例でいえば、『吾輩は猫である。名前はまだ無い』です。

 

この文章を小説の冒頭に持ってくることで、この物語の主人公が猫であることを簡潔に表現しており、かつ、この猫が野良であることを同時に伝えているのです。

 

たった一行で物語の構成を伝えるのは、意外と難しいです。

 

そのためには、誰にでも見やすい(理解しやすい)文章……すなわち、『美しい文章』で書く必要があります。

 

美しい文章のまとめ方、書き方を学ぶには?

『美しい文章』にまとめる方法は、『美しい文章』の書き方をしている文豪の本を読むことで覚えることができます。

 

無から有は生まれませんので、まずはどのような文章が『美しい文章』なのかを真似る必要があります。

 

オススメするのは夏目漱石の小説ですが、真似る小説はどれでも構わないです。

 

人それぞれ目指す『美しい文章』の定義は変わってくると思いますので、自分が読みやすいと思う文章を書く作家の小説を読むと良いでしょう。

 

ただし、できれば文学賞受賞作、もしくは、五年以上は書き続けている人物の作品が望ましいですね。

 

専門家から評価を受けている小説の文章ほど、万人に受け入れられる『美しい文章』を書くことができるからです。

 

まとめ

『美しい文章』とは、平たくいえば『読みやすい文章』のことです。

 

ただし、『読みやすい文章』とは感性によっても少しずつ異なってきます。

 

もし、『美しい文章』を目指すのであれば、自分に合った『美しい文章』の書き方をしている文豪の本を読んだほうがいいです。

 

その文章を真似ることで、『美しい文章』の書き方、まとめ方を身につけることができます。