学生が『文章をチェックする』と書くなら問題なさそうですが、社会人が書くとなんだか幼稚に見えてしまいます。
『文章をチェックする』の言い方を変えると何になるか、類義語を紹介します。
文章チェックの言い方を変えると校正?校閲との違いは?
『文章をチェックする』の言い方を変えると、まず最初に思いつくのが『校正』だと思います。
ただ、『校閲』という似たような言葉もあります。
『校正』と『校閲』、どちらが『文章をチェックする』の類義語に当てはまるのでしょうか?
校正の意味や使い方を例文で解説
まず、『校正』の意味について解説します。
『校正』とは、『校』『正』から組み合わせて作られた言葉です。
『校』は調べる、『正』は正すという意味を持ちます。
つまり、文章の誤字や脱字を調べて正すことが『校正』の役割となります。
では、どのように『校正』を使うのか、例文で使い方を解説していきます。
例文
追試はこりごりだったので、母親に校正してもらった作文を先生に提出した。
この例文では、母親に作文を読んでもらっているようです。
すべての母親が文学に精通しているわけではありませんが、文章の誤字、脱字をチェックするぐらいならできるはずです。
そう考えると、『文章をチェックする』の言い方に近しい類義語だといえそうですね。
校閲の意味や使い方を例文で解説
では、『校閲』とはどういう意味なのでしょうか?
『校閲』は、『校』と『閲』に分けることができます。
『閲』は、少し馴染みがない言葉かもしれませんね。これは『よく読む』という意味があります。
つまり、『校閲』はよく読みながら調べることを指す言葉となります。
「え? なら、校正と同じ意味なの?」と思う方もいるでしょう。
確かに、誤字脱字を探すためには、文章をよく読む必要がありますね。
ですが、ここでの『よく読む』とはそういう意味ではなく、『文章の意味は正しいか』『内容に誤りはないか?』といった事実確認を指します。
そのため、誤字脱字のチェックとは意味が異なってくるのです。
使い方の例文を見れば、その違いは一目瞭然だと思います。
例文
歴史小説が出来上がったので、編集者と歴史研究家に校閲してもらった。
出版した書籍の内容に誤りがあると、その出版社の信頼度は低迷してしまいます。
そうならないように、編集者は『校正』ばかりでなく、『校閲』の視点からもチェックしなければいけません。
ときには、専門家の力を借りることもあるでしょう。
このように、文章の内容が正しいかどうかを吟味する作業が『校閲』となります。
校正と校閲の違いは?どちらが『文章をチェックする』の類義語?
『校正』と『校閲』の違いは、意味と使い方を理解すれば、もうお分かりですね。
『校正』は誤字脱字を正す方法に対して、『校閲』は文章の内容が事実かどうかを確認する作業です。
では、どちらが『文章をチェックする』という言い方に近しい類義語なのでしょうか?
答えはどちらもです。
そもそも、『文章をチェックする』という言葉が、どこまでの範囲を示しているのかが分かりづらいです。
これが『文章の誤字をチェックする』だったら『校正』ですし、『文章の意味や内容をチェックする』なら『校閲』と断言することができます。
しかし、『文章をチェックする』は問題を明確にしていないため、適切な言い方が何かを選ぶことは困難です。
なので、『校正』の類義語なら何でも正解といえるでしょう。
まとめ
『文章をチェックする』の言い方を変えると、『校正』や『校閲』です。
文章を直す箇所によって使い方が異なるため、正しい用語を使い分けられるようになりましょう。
ちなみに、『校閲』のコツは文章を削ることです。
不要な言い回しをなくすだけで、文章はグッと良くなります。
文章を削る方法については、こちらをご覧ください▼