『雰囲気』の意味や使い方を紹介します。
『雰囲気』と『ふいんき』の違い(発音)、『雰囲気』と化学、『雰囲気』の種類についても解説していきます。
雰囲気の意味とは?
『雰囲気』とは、『その場を満たしている光や音、匂い、人の感情などによって生み出されている様子』を意味する言葉です。
英語に置き換えるなら、『ムード』が『雰囲気』と同じ意味の言葉となります。
『いい雰囲気』『いいムード』は、気分を左右することにも繋がるため、私生活でも仕事でも重要な意味があると言われています。
『ギスギスした職場』だと『雰囲気』が悪くなり、仕事の効率に影響を及ぼすこともあるのです。
雰囲気を感じるの意味は?
『雰囲気を感じる』とは、その場のムードを身に染みて感じ取るといった意味を持つ言葉です。
『インターンシップで職場の雰囲気を感じる』なら、実際に職場を訪れて、その場の様子を感じ取った状態を意味します。
また、『雰囲気を感じる』は特別な言い回しで使うこともできます。
それは、すべての人間にあると言われている『オーラ』に対してです。
『雰囲気を感じる』=『オーラを感じる』という意味で使うこともできるのです。
雰囲気と『ふいんき』の違いは?どちらが正しい発音?
『雰囲気』と『ふいんき』の違いは、もっとも間違われやすい問題だと言われています。
『雰囲気』の正しい発音(読み方)は、『ふんいき』です。
つまり、『ん』と『い』の場所が違っているのです。
しかし、日本人の多くは『雰囲気』を『ふいんき』と間違って覚えているようです。
また、正しい発音を知っていながら、会話のときには『ふいんき』と言い直す方も多いのが一般的となっています。
その最大の理由は、やはり言葉の喋りやすさだと言われています。
確かに、口に出して『ふんいき』と『ふいんき』を比べると、『ふいんき』のほうが言いやすいですね。
ただし、正式な読み方は『雰囲気(ふんいき)』ですので、国語のテストでは必ずこちらのほうで記入しましょう。
雰囲気と『化学』の関係について
『雰囲気』は、他の意味で使うことができます。
それは、『化学』についてです。
『雰囲気』と『化学』に結びつきがないように見えますが、『ある特定の気体やそれを主とした混合気体の状態、またはその気体の条件下にある状態を指す』ことができます。
そのため、『酸素雰囲気下』『大気雰囲気』といった化学用語として使われているのです。
『化学』の場合は『気分』ではなく、『空気』としての意味となります。
雰囲気の種類とは?イケメンや美女にも使われる
『雰囲気』には、様々な種類があると言えます。
まずは、部屋の『雰囲気』の種類ですね。
和風で統一されていれば『古風な雰囲気』ですし、アジアン柄の小物で統一すれば『エスニックな雰囲気』となります。
他にも、人間の感情によって『雰囲気』の種類が異なりますね。
医療現場なら『ピリピリとした雰囲気』ですし、通夜の会場は『しんみりとした雰囲気』となるでしょう。
最近では、人物の特徴について『雰囲気』が多用されています。
『雰囲気イケメン』『雰囲気美人』といった使い方がされているのも、そのせいでしょう。
ただし、この場合は『本物の美人が出すオーラ』の他に、『美人っぽい雰囲気』として使われることもあります。
『写真映りが良い』『インスタ映え』するように加工された『雰囲気イケメン』『雰囲気美人』も含んだ使い方ができることだけは、覚えておきましょう。
雰囲気の使い方を例文で解説
『雰囲気』の使い方を例文で解説します。
何気なく使っている『雰囲気』ですが、例文でしっかりと意味や使い方を理解しましょう。
例文
雰囲気の良いカフェだったので、また利用したいと思った。
その場に漂う空気を『雰囲気』として表現することができます。
味は実際に食べたり飲んだりしなければ分かりませんが、『雰囲気』は見たり感じることができるので、利用客の増加にも繋がるのです。
例文
あの人だけは、独特の雰囲気を漂わせていた。
『雰囲気』は人物に対しても使うことができます。
例文に登場する『あの人』は、近寄りがたい『雰囲気』を醸し出しているようですね。
その様子を表現するなら、『雰囲気』を使うのが適切といえるでしょう。
まとめ
『雰囲気』とは、『その場を満たしている光や音、匂い、人の感情などによって生み出されている様子』を意味する言葉です。
そのため、『雰囲気』は場に使われることが多いですが、人物に対して使うこともできます。
ときには、『雰囲気を感じる』といった使い方もされます。
また、正しい発音は『雰囲気(ふんいき)』であり、『ふいんき』とは書きませんので注意しましょう。
ただし、会話では言いやすさから『ふいんき』を使う人が多いのは事実のようです。