文章を書き始めても、「文章がまとめらない!」とペンが止まってしまうことがあると思います。
今回は、『骨組み』と『肉付け』を理解することで文章をまとめる方法を紹介します。
文章の骨組みとは?
文章における『骨組み』とは、文章構成のことです。
これから文章を書くにあたり、どういう構成で内容を書いていくのかを吟味する作業のことです。
これは、レポートや論文の章立てと同じ意味になります。
論文の場合は『章 節 項』と章立てをしますが、一般的な文章でそんな堅苦しい表現は不要です。
ここでの『骨組み』とは、あくまで何について書くのかを分かりやすくするサブタイトルと思えば良いです。
この記事で言えば、『文章の骨組みとは?』『文章の肉付けとは?』『文章がまとまらないのは骨組みと肉付けの順番』『まとめ』の四項目が記事の『骨組み』となります。
文章の肉付けとは?
文章の『肉付け』とは、内容のことです。
『はじめに』の『肉付け』なら、あらすじの内容を書きます。『おわりに』の『肉付け』なら、まとめの内容を書きます。
つまり、『骨組み』で決めた文章構成に内容を書き加えていく作業が『肉付け』となります。
『肉付け』が文章の花形ですが、『骨組み』を設定していなければ書き進めることはできません。
文章がまとまらないのは骨組みと肉付けの順番
『骨組み』と『肉付け』の関係が分かると、文章がまとまらない問題もおのずと解決することができます。
文章がまとまらない最大の理由は、『骨組み』と『肉付け』の順番が間違っているからです。
文章が下手な方は、いきなり本文を書き始めてしまいます。しかし、書き始めると「次は何を書けばいいの?」「どこまで内容を掘り下げればいいの?」と迷ってしまいます。
つまり、『肉付け』から始めてしまうので、文章構成の要である『骨組み』が意識できずにまとまりのない本文となるのです。
なので、必ず『骨組み』を作ってから『肉付け』を行うようにしましょう。
サブタイトルを先に決めていれば、その内容に合った文章を書けばいいだけです。
これは、サブタイトルを設定しない読書感想文でも同じことができます。
読んだ作品のどこを感想として取り上げるのか、どうしてそこに考えが及んだのか……。こういった『骨組み』を順番に考えて、そのあとに内容となる『肉付け』を書き加えていけば、まとまった文章を綴ることができます。
なお、選んだ『骨組み』によって、『肉付け』のボリュームも決まります。
この記事で説明すると、『文章の骨組みとは?』『文章の肉付けとは?』という『骨組み』は、それぞれの意味を説明するだけなので、ボリュームを持たせる必要はありません。
しかし、『文章がまとまらないのは骨組みと肉付けの順番』に至っては、この記事の本文であり、『骨組み』と『肉付け』の使い方と関係を説明する大事な部分です。
そのため、『肉付け』のボリュームは大きくなります。
もし、この『文章がまとまらないのは骨組みと肉付けの順番』を冒頭で持ってきたら、文章として読みづらい内容になってしまいます。
それはそうですよね。本文が語られたあとに、用語の説明である『文章の骨組みとは?』『文章の肉付けとは?』を読まされるのです。むしろ、本文を読んでしまえば、これらの内容は不要かもしれません。
なので、『骨組み』の順番も重要となります。
概要を先に持ってきて、本文を後に書くことで、文章として読みやすい『骨組み』が完成します。
あとは、その『骨組み』を『肉付け』するだけで、まとまった文章を書くことができるのです。
まとめ
文章が上手い方は、『骨組み』を意識しなくても、スラスラと文章全体を構成することができます。
しかし、書くことが苦手な方は、まずは『骨組み』を意識して文章を構成しましょう。
いきなり『肉付け』である本文を書き始めても、何を書けばいいのか迷ってしまいますので、『骨組み』を考えることは重要といえるでしょう。
『骨組み』の順番を間違えなければ、あとは『肉付け』するだけで文章は完成します。
『骨組み』の順番は、『はじめに』『本文』『おわりに』が基本ですね。
本文が長文になりがちなら、『骨組み』を分けることで読みやすい文章になります。