『駐在する』の意味や使い方を例文で解説します。
『駐在』と『常駐』の違い、『駐在』と『在住』の違いも一緒に紹介していきます。
駐在するの意味とは?
『駐在する』の意味を知るためには、まず『駐在』の意味を理解する必要があります。
『駐在』とは、一定の場所に長い期間とどまっていることを意味する言葉です。
これは、官吏や商社員が任務で派遣されたときに使われる言葉となります。
日本でもっとも有名な使い方は、交番に勤務するお巡りさんですね。
交番を『駐在所』、交番に勤務する警察官を『駐在さん』と呼ぶドラマや映画がたくさん作られています。
ただし、実際に日常会話として使われているのは稀であり、『駐在所』や『駐在さん』は古い呼び方となります。
駐在と常駐の違い(類語)
ここで気になるのが、『駐在』と『常駐』の違いだと思います。
どちらも『駐』を使っているため、『とどまっている』類語であることは間違いありません。
ただ、『常駐』は勤務している状態を指す言葉として使われることが多いです。
「係員を常駐させている」といえば、常に勤務させている印象を受けますよね。
そのため、『常駐』は『常駐ソフト』のように、常にメモリーが保存されているコンピューターに対しても使うことができるのです。
駐在と在住の違い(在中?)
『駐在』と検索すると、何故か『駐在』と『在中』が一緒に検索されているようです。
ただ、『在中』とは封筒の中に書類が入っているときに『請求書在中』などと使われる言葉です。
そのため、どうやら『駐在』と『在住』の違いについて調べているときに、打ち間違った可能性があるかもしれませんね。
なので、ここでは『駐在』と『在住』の違いについて解説したいと思います。
『在住』とは、その土地に住んでいることを意味する言葉です。
つまり、『駐在』と『在住』の根本的な違いは、一定期間だけ滞在しているか、その土地に移り住んでいるかの違いとなります。
もちろん、単身赴任のような場合でも『在住』と表現しても間違ってはいません。
しかし、『在住』は長く住んでいるときによく使われる言葉ですので、やはり『駐在』とはニュアンスが異なるのです。
駐在の使い方を例文で解説
『駐在』の使い方を例文で解説します。
といっても、『駐在』の言葉が使われるのはビジネスシーンといったお堅い場面ですので、日常会話で耳にするのは稀かもしれませんね。
例文
念願の海外駐在が決定した。これで認められれば、昇進は間違いないだろう。
『駐在』は、海外に異動するときにも使われる言葉です。
海外に進出する日本企業は多くあるため、企業に勤めていれば『駐在』は良く耳にするかもしれませんね。
例文
彼は、フランス駐在大使だ。
大使館に勤める人もまた、任務のために『駐在』している人物となります。
そのため、大使にも『駐在』を使うことができるのです。
まとめ
『駐在』は、一定の場所に長い期間とどまっていることを意味する言葉です。
そのため、交番勤務を命じられた警察官、海外に派遣された会社員、特命全権大使に使われる言葉となります。
類語に『常駐』という言葉がありますが、こちらは勤務状態に使われることが多いです。
また、似た言葉に『在住』もありますが、こちらは長く住んでいることを表すため、滞在する期間が設けられていないときに使われる言葉となります。