『好々爺(好好爺)』の使い方や意味を解説します。
『好々爺』の語源や対義語、例文も一緒に紹介していきます。
好々爺の読み方(すこすこではない)
『好々爺』を『すきすき』と読んでしまう方は、少なからず多いようです。
また、『好き』を『すこ』と表現するインターネット用語があるためか、『すこすこ』と読んでいるユーザーもいるようですね。
『好々爺』の正しい読み方は、『こうこうや』となります。
好々爺の意味とは?語源は何?
『好々爺』とは、気のいいおじいさんを意味する言葉です。
ただ、『好々爺』には『善意に溢れた老人』といった意味も含まれており、あくまで第三者がおじいさんを評価した表現となります。
そのため、実際の性格がそうであるとは限りません。
また、漢字の作りが中国語っぽいですが、これは日本語となります。
さて、気になるのは『好々爺』の語源ですが、これといって信憑性のある情報は出てきませんでした。
おそらく、『気のいいおじいさん』をイメージして考えられた当て字である可能性が高そうです。
好々爺は失礼な表現なのか?
『好々爺』には、『善意に溢れた』のような意味が含まれています。
本人がいないところで、「あの人は善意に溢れているよね」といえば、聞こえは良さそうです。
ただ、本人が目の前にいるときに、「あの人は善意に溢れているよね」と口にすると、ちょっと嫌みに聞こえなくもないですよね。
そういった理由もあり、『好々爺』を本人に向かって使うと失礼に当たると思われているようです。
ただ、厳密に『好々爺』が失礼に当たる表現だと定義づけられているわけではありません。
『気のいいおじいさん』を『好々爺』と表現するわけですから、個人的には問題なさそうに思います。
もちろん、気になる方は本人の前では使わないほうが良いでしょう。
好々爺然の意味とは?
『好々爺』は、『好々爺然』と表現されることが多いです。
『然』とは、『~のように見える』といった意味を持ちます。
つまり、『好々爺然』は『気のいいおじいさんのように見える』という意味になります。
好々爺の対義語や類語(反対の婆は?)
『好々爺』対義語(反対語)は、『老婆心』だと思っている方は多いようです。
ただ、『老婆心』は意味が異なるため、対義語でもなければ、類語とも言いづらいです。
『老婆心』は『親切心』といった意味合いを持つため、『お人よし』の類語となる『好々爺』とは意味が異なるのです。
そのため、『好々爺』の対義語は、『気のいいおじいさん』ではなく、『気の悪いおじいさん』ということになります。
ただ、そういった漢字は見当たらないため、無理やり反対語を考えるのなら『頑固オヤジ』となるかもしれませんね。
好々爺の使い方を例文で解説
『好々爺』の使い方を例文で解説していきます。
あまり馴染みのない言葉かもしれませんが、しっかりと使い方を覚えておきましょう。
例文
主人にも、あの方の好々爺然とした態度を見習ってほしいものだ。
例文に登場する『あの方』は『気のいいおじいさん』であり、その人物と『主人』を比較しているようです。
このように『好々爺』と書くことで、『おじいさん』という登場人物の名前、その人物の性格を分けて記す必要がなくなり、スッキリとした文章になっていますね。
『好々爺』には『おじいさん』の意味が含まれているので、二重表現にならないように注意しましょう。
まとめ
『好々爺』とは、『気のいいおじいさん』『善意に溢れている老人』の意味がある言葉です。
『好々爺然』と表現することで、『~のように見える』と言い表すことができます。
『好々爺』の類語は『お人よし』であって、『老婆心』とは意味が違うので注意しましょう。
あまり使わない言葉ですが、上手く使うことで締まりのある文章を書くことができます。