誰もが、作文を上手く書きたいと思うはずです。
しかし、作文が上手い人と下手な人は必ずいます。
その違うは何なのか、作文の上手い書き方を通して紹介します。
作文の上手い書き方
では、作文の上手い書き方とはどういったものなのでしょうか?
まずは、作文の基本的な書き方を理解していなければいけません。
基本に忠実でなければ、応用が思いつくことはないからです。
例えば、小さい『つ』の位置を適当につけていませんか?
作文の原稿用紙の書き方を知らなければ、作文が上手くなるわけもありません▼
作文の小さい『つ』最後や一番上の位置で大丈夫?原稿用紙の書き方
作文の基本をしっかりと学べることが、作文の上手い書き方の大前提となります。
では、そろそろ本題に入ります。
上手い作文とは、読みやすい文章、表現力が豊かな文章で構成された作文を意味します。
作文を評価してもらうのなら、読み手が「上手い!」「これはすごい!」と思わせる必要があります。
なので、自分にしか分からない文章で書いても、正しく評価してもらうことはできません。
だからこそ、誰でも読みやすい文章でなければならないのです。
若者言葉、専門用語……。こういった言葉ばかりが並んだ文章は、読む前から嫌な気持ちになります。そうなると、正しく評価してもらえないこともあるのです。
人に読んでもらうのですから、ここは当然といえば当然ですね。
次に、表現力が豊かな文章でなければ、作文としての評価は高くなりません。
仮に読みやすくても「僕は〇〇だと思いました。これからも〇〇だと思います。」のような表現ばかりが続いた文章だと、単調でつまらないです。
少なくとも、同じ語尾を避けるだけでも作文の見栄えは良くなります。
語尾を変更させる理由と方法は、こちらで解説しています▼
以上の二点を注意するだけでも、赤点は免れるでしょう。
ただし、これだけではまだ不十分です。
もう少し突っ込んだ書き方を説明するなら、作文の構成が重要となります。
作文の上手い人と下手な人の違い
作文が上手い人と下手な人の書き方には、決定的な違いがあります。
それは、作文の構成です。
作文が下手な人は、テーマについて思いついた内容から書き始めていきます。
一方、作文が上手い人は、思いついた内容を作文のどこで書くのか、しっかりと構成を決めてから書き始めます。
構成を考えることで、不要な文章を最初から除外することができるため、必要な文章だけで書かれた読みやすい作文となるのです。
では、実際に例文を使って解説していきます。
例文
僕は、夏休みにおじいちゃんの家に遊びに行きました。
遠足でも使っているお気に入りのリュックを背負って出かけました。
おじいちゃんの家は田舎なので、電車で二時間もかかりました。
最初は車で行く予定でしたが、おとうさんが帰省ラッシュを気にして断念しました。
家につくと、おじいちゃんとおばあちゃんが出迎えてくれました。
僕が来ると知っていたので、スイカを買ってきてくれていました。
スイカは甘くて、とても美味しかったです。
こちらは『夏休み』をテーマにした作文ですね。この際、字数に関しては不問とします。
それでも、この作文が許されるのは小学1年生ぐらいですね。中学生以上だと、絶対にダメ出しされてしまう文章です。
作文は流れに沿って文章を書いていきますが、読み手に伝える必要がない情報まで書くのはいけません。
少なくとも、『遠足でも使っているお気に入りのリュックを背負って出かけました』『最初は車で行く予定でしたが、おとうさんが帰省ラッシュを気にして断念しました』は削っても文章として成立します。
そして、文章の構成がもったいないですね。
この作文で、夏休みの思い出はスイカとなります。ならば、最後の表現を捻るだけで作文を変化させることができます。
例文
僕は、夏休みにおじいちゃんの家に遊びに行きました。
おじいちゃんの家は田舎なので、電車で二時間もかかってしまいます。
家につくと、おじいちゃんとおばあちゃんが出迎えてくれました。
「暑かっただろ、スイカ食わせてやるからな」
汗をかいていた僕の顔を拭ってくれたあと、三角にカットされたスイカを出してくれました。
ひんやりとしたスイカは、甘くて美味しかったです。
きっと、僕が喉をカラカラにして来るのを分かっていたので、冷やしておいてくれたのでしょう。
僕は、そんなおじいちゃんとおばあちゃんが大好きです。
どうでしょうか。さきほどと同じ内容ではありますが、構成を変えるだけで上手い作文に見えると思います。
大きく変わったのは、おじいちゃんの気遣いが表現されているところですね。
どうしてスイカが用意されていたのかといえば、『僕』を喜ばせるためです。
なら、その気持ちを察して内容を掘り下げることができるはずです。
このように、何を書くのかしっかりと構成を考えることが、作文を書く上で大切だといえるでしょう。
タイトルは最後に決める
作文のタイトルが指定されているなら、とくに悩む必要はありません。
しかし、テーマだけ決められて、作文のタイトルを自由につけられる場合はあとから決めたほうがいいです。
さきほどの例文だと、『夏休み』と仮名にしておき、文章を書いていきます。
その後、文章を書き終えたあとに、初めてタイトルは何にするかを考えるべきです。
何故なら、タイトルとは内容の要約だからです。
つまり、内容を縮めた文章がタイトルになるわけですから、内容を書き終えてから考えたほうが簡単となります。
ちなみに、タイトルも評価の対象となるので、しっかりと考えたほうがいいです。
『夏休み』の例文なら、『大好きなスイカ』あたりが妥当だと思います。
作文を読んでいると、スイカよりも本当はおじいちゃんたちのほうが大好きであると気づくことができるからです。
作文の基本が分かるオススメの書籍
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作文をうまく書けるようになりたいなら、『ちびまる子ちゃんの作文教室』がオススメです。
子供向けなので読みやすく、誰でも簡単に作文の基本が学べるようになります。
子供のために買ったはずが、親御さんのほうが先に読んでしまう面白さとなっています。
まとめ
作文の上手い書き方でポイントとなるのは、文章の構成です。
『どういう文章の流れにするのか』『どの部分を見せたいのか』を書く前に考える必要があります。
これが、上手い人と下手な人の違いといえるでしょう。
もちろん、文章が苦手な方ほど、文章の構成を考えるのは苦労すると思います。
まずは、文章の基本をしっかりと覚えるところから始めると良いです▼