「作文で嘘を書くのはダメなのか?」

 

そう考えてしまうのは、作文で何を書いていいか分からない人がほとんどです。

 

そういうときは、別の方法で文章の内容を膨らませると良いでしょう。

 

作文で嘘を書くのはNG

作文で嘘を書くのはNGです。

 

「でも、書くことがないから仕方がない」とか「テーマについての実体験が少ない」といった言い訳が思い浮かぶところですが、これらは本末転倒といえるでしょう。

 

作文で嘘を書くのがダメな理由は、それをやってしまうと作文の文章ではなくなるからです。

 

そのことについて、詳しく紹介します。

 

作文は意見や感想を書くもの

作文とは、自分の意見や感想を書く文章となります。

 

つまり、自分が『体験したこと』や『思ったこと』を文章としてまとめたものが作文であるため、その内容に嘘を盛り込んでしまうと作文ではなくなってしまうのです。

 

そもそも、嘘のエピソードで話を深掘りさせるのは至難の業です。

 

例えば、昆虫採集を行ったことがないのに、カブトムシを捕まえたエピソードを書こうとします。

 

ですが、実際に捕まえ方を知らない人は、『カブトムシを捕まえることができました』のような文章しか思いつかないはずです。

 

本来なら、捕まえるために苦労したエピソードを盛り込むことで作文は評価されます。

 

失敗した教訓を活かし、どのように工夫して捕まえることができたのかを書くだけでも、かなりの字数になるはずです。

 

しかし、嘘ならそういったエピソードを書くことができません。

 

なので、作文の質を高めるうえでも嘘を書くのはやめたほうがいいのです。

 

作文の構成をよく理解していない方は、作文は『いりたまご』と覚えておくと良いです▼

作文の『いりたまご』とは?順番の意味を解説【読書感想文にも使えます】

 

感想は自由です

作文に嘘を書かなくても、空白となっている原稿用紙を埋めることは簡単です。

 

何故なら、作文とは自由に書くことができる文章だからです。

 

先ほども説明した通り、作文とは自分の意見や感想を書く文章のことです。

 

その意見や感想の内容を決めるのは、他の誰でもない自分自身です。だから、感想は自由に書くことができます。

 

例えば、夏休みに友達の家に遊びにいった話を書いたとします。

 

夏休みといえば、外で遊ぶのが定番ですし、そちらのほうが作文に書きやすいエピソードが多いはずです。

 

それでも、友達の家に遊びにいったエピソードしかないのなら、それを書くしかありません。

 

ですが、外で遊びたかったという気持ちは書いてもいいはずです。それもまた、感想となるからです。

 

『エアコンのない部屋で漫画を読んでいるぐらいなら、プールで汗を流したかったです』といった具合に付け加えることができます。

 

また、想像することも嘘にはなりません。

 

友達はゲームに夢中であり、そのときは話をしていなかったとしても、『本当は、彼も〇〇にいきたい気分だったのかもしれない』と表現しても問題はないでしょう。

 

最後に、誇張するのも作文を面白くするテクニックです。

 

母親に怒られたエピソードを『ゲームのやりすぎで、お母さんに怒られてしまった』と書くよりも、『お母さんはカンカンだった。ゲーム機を窓から捨てる勢いで、僕を怒鳴り散らしてきた』と書いたほうが個性を出すことができます。

 

このように、感想は自由に書くことができるため、わざわざ嘘を書く必要はないのです。

 

まとめ

作文で嘘を書くのはNGです。

 

それをしてしまったら、もはや作文ではなくなってしまいます。

 

ですが、感想は自由に書くことができるため、エピソードを膨らませることはいくらでもできます。

 

エピソードの書き方はこちらで紹介していますので、ぜひチェックしてみると良いでしょう▼

作文はエピソードを入れることで活きてくる