作文も論文も、連なった文章です。
では、作文と論文の違いはどこにあるのでしょうか?
それは、作文の意味、論文の意味を理解すると分かりやすいです。
例文を使って書き方も紹介しますので、ぜひ覚えておきましょう。
作文の意味
作文と聞くと、1番簡単な文章形式というイメージを持っている方も多いと思います。
その理由は何故かというと、作文の意味とは自分の経験や感想を書き表す文章だからです。
自分の思っていることを文章として書くだけなので、確かにハードルは低いといえるでしょう。
だからといって、適当に書いても作文は評価されません。
作文に求められる書き方は、文章の流れです。つまり読みやすさということです。
また、文章力も必要です。具体的に説明すると、感性の豊かさが伝わるような表現方法で作文を書かなければいけません。
小学生、中学生、高校生とあがるごとに、よりハイレベルな作文を書く必要があります。
具体的な例としては、こちらをご覧ください▼
論文の意味
論文(小論文)になると、「難しそう……」と書く前から頭を抱えてしまう方もいるでしょう。
しかし、作文と書き方が異なるというだけですので、論文が特別難しいわけではありません。
論文の意味とは、テーマに対する自分の意見を述べ、その理由を書き表す文章となります。
論文は『論じる文章』と書きますので、読み手に論じなければなりません。
そして、大切なのは理由の部分です。相手が納得する論拠でなければ、論文としての評価は下ります。
いかに読み手を説得できるかが、論文の正しい書き方であり、意味だといえるでしょう。
作文と論文の違いとは?
『意見』=『感想』でも間違いではないので、一見すると作文と論文の違いは分かりづらいかもしれません。
しかし、決定的に違うのは理由です。
作文には理由が存在しません。それはそうですよね、自分の感想に理由はいらないからです。
一方、論文は自分の意見を相手に伝える必要があるため、納得してもらえる理由を書き表す必要があります。
なので、作文は作品、論文は報告書ぐらいの違いがあるといえるでしょう。
作文と論文の書き方を例文で解説
作文の書き方、論文の書き方を例文で比べてみると、その違いが分かりやすいと思います。
これから同じテーマの例文を紹介しますので、どちらが作文か、論文かを考えてみてください。
例文
僕は裏山にカブトムシを捕まえに行きました。自由研究のテーマを昆虫採集にしたからです。クワガタやアゲハチョウといった昆虫もたくさん捕まえることができたので、とても有意義な時間でした。
例文
保護者の中には、自由研究をなくしたほうがいいと思っている人もいるようです。自分たちが手伝うこともあるため、家庭に負担をかけないで欲しいと考えているからです。しかし、自由研究がなければ、何かを調べようとする子供の探求心が失われる危険性があります。だから、子供を成長させるためにも、自由研究は必要だと思います。
この例文は、『自由研究』がテーマとなっています。
作文と論文の意味を理解すれば、違いは簡単に分かりますね。正解は、前者が作文で後者が論文となります。
作文の冒頭にわざと理由をつけていますが、これはあくまで行った理由であり、テーマの意見に対する理由ではありません。
後者の場合、自由研究をなくしてはいけないという意見がしっかりと述べれているため、論文であると分かります。
このように、文章の後半に理由があるかを探すことができれば、作文と論文の違いは判断できます。
作文の基本が分かるオススメの書籍
ちびまる子ちゃんの作文教室 (満点ゲットシリーズ/ちびまる子ちゃん)
作文をうまく書けるようになりたいなら、『ちびまる子ちゃんの作文教室』がオススメです。
子供向けなので読みやすく、誰でも簡単に作文の基本が学べるようになります。
子供のために買ったはずが、親御さんのほうが先に読んでしまう面白さとなっています。
まとめ
作文と論文の違いは、意味を理解することで判断できます。
作文は感想を書く文章、論文は意見や理由を書く文章です。
この明確な違いを知っていれば、書き方に苦労することはありません。
あとは、たくさんの例文に触れることで書き方を学ぶことができます。
まずは、文書の天才と呼ばれる文豪たちの作品に目を通してみると良いでしょう▼