『退屈』の使い方や意味、類語、対義語を紹介します。

 

『退屈』と『つまらない』の違い、『退屈』と『暇』の違いも例文で解説していきます。

 

退屈の意味とは?

退屈とは、変化のない状況に心が沈んでしまうことを意味する言葉です。

 

一言でいってしまえば、『飽きた』状態を指す言葉となります。

 

同じ作業を繰り返す『仕事』に使われる言葉ですが、広義では『人生』と組み合わせて使われていることもあります。

 

退屈の類語や対義語

『退屈』の類語は、『関心を失う状態』を指す言葉が当てはまります。

 

そのため、『うんざりする』『飽きる』『倦怠』が類語となります。

 

『退屈』の対義語(反対語)は、『何かに真っすぐ打ち込む状態』を指します。

 

なので、『熱中』が適切な対義語となるでしょう。

 

退屈とつまらないの違い

『退屈』と『つまらない』の違いを解説します。

 

『退屈』も『つまらない』も似た言葉ですが、『つまらない』には『取るに足らない』『ばかばかしい』といった意味もあります。

 

他にも、『値打ちがない』ものに使うことができますので、『つまらないものですが、どうぞ』のように、礼儀作用の言葉としても利用することができるのです。

 

退屈と暇の違い

『退屈』と『暇』の違いも、それほど大きくはありません。

 

ただし、『暇』の場合は嬉しい意味としても使うことができます。

 

『ようやく暇ができた』といえば、今までの忙しさから解放された文章を表現することができます。

 

そのため、『暇』はポジティブな印象を与えることもできるのです。

 

退屈の使い方を例文で解説

『退屈』の使い方を例文で解説します。

 

『退屈』『つまらない』『暇』の使い分けも一緒に紹介しておきます。

 

 

例文

子供の頃は、毎日が楽しかった。退屈な人生だと思うようになったのは、いつからだろう。

 

 

子供のときは、すべての事柄を新鮮に感じるものです。

 

大人になるにつれ、そういった感動が薄れてしまうため、『退屈な人生』だと思ってしまうようです。

 

さて、続いては間違った例文です。

 

 

例文

退屈な事が気になり出す。

 

 

はて、これはどういう状況なのでしょうか?

 

『退屈』は飽きてしまう状態であるにも関わらず、それが気になり出しているようです。

 

これは、もっと的確な言葉に置き換える必要がありそうです。

 

 

例文

つまらない事が気になり出す。

 

 

『つまらない』には、『取るに足らない』『ばかばかしい』ことも意味に含まれています。

 

そのため、この例文では『退屈』よりも『つまらない』ほうが正しい文章となります。

 

 

例文

仕事が退屈だから、久しぶりに彼女へ会いにいった。

 

 

これは『上司』も『彼女』も傷つける例文といえるでしょう。

 

『仕事が退屈』だからといって、彼女へ会いにいくのは職場放棄ですし、『仕事が退屈』でなければ会いに来ない『彼氏』もどうかしていますね。

 

これが意図した例文なら問題ないのですが、明らかに『暇』と間違った文章といえるでしょう。

 

 

例文

仕事が暇になったから、久しぶりに彼女へ会いにいった。

 

 

これなら、まだ『仕事が休みになった』というニュアンスに受け取れるため、今まで『彼女』に会えなかった理由(仕事が忙しかったこと)も表現することができますね。

 

このように、似たような言葉でも状況に応じて『退屈』『つまらない』『暇』を使い分ける必要があるのです。

 

まとめ

『退屈』とは、『飽きた』状態を意味する言葉です。

 

『退屈な人生』のように、心理的な意味でも使うことができます。

 

類語には『うんざりする』『倦怠』などがあります。

 

似た言葉に『つまらない』『暇』がありますが、ネガティブな意味しか持たない『退屈』とは違い、ポジティブな意味で使うこともできるのです。