文章に『~たり』を日常に使ってしまう方は多いと思います。

 

今回は、『~たり』の基本的な使い方を解説します。

 

『~たり』を3回以上使う、繰り返しの文法は良いのかも紹介していきます。

 

『たり』の意味

『たり』の基本的な使い方を学ぶなら、『たり』の意味をしっかりと理解しましょう。

 

『たり』は、同類の動作や状態が並行して行われることを表すときに使うことができます。

 

例えば、『食器を片づけたり、洗濯をしたり』という文章を読むだけで、『家事』を行っていることが分かりますね。

 

このように、『たり』を使うことで似た言葉を繋げることができ、並行して行われている状態を表すことができるのです。

 

ただし、『たり』には他の意味もあるので注意しましょう。

 

『たり』は、『終助』として勧誘・命令を表現することができます。(どいたり

 

また、『助動』として『た』『だ』『である』に置き換えることができます。(大人たりとも飲み過ぎてはいけない)

 

とはいえ、一般的には『同類の動作や状態が並行して行われること』を表すときに使うことが多いので、この文法だけでも覚えておきましょう。

 

『たり』の使い方で3回以上はおかしい?繰り返す文法を解説

では、繰り返す文法はどこまでなら正しいのでしょうか?

 

それこそ、『たり』の使い方で3回以上はおかしい文法となるか、気になるところだと思います。

 

結論からいえば、『たり』を3回以上使っても文法として問題はありません。

 

『たり』は、回数によって意味が違ってきます。

 

1回だけ『たり』を使うと『例示』になり、2回使うと『並列』を表現することができます。

 

そのため、3回以上でも『並列』の扱いになるため、大きく間違っていることはありません。

 

ただし、ほとんどの文章には使われない表現であることは確かといえるでしょう。

 

 

例文

食器を片づけたり、洗濯をしたりしているうちに午前中が終わった。

食器を片づけたり、洗濯をしたり、トイレを掃除したりしているうちに午前中が終わった。

 

 

2つの文章を見比べて、どう思うでしょうか?

 

はっきりいって、どちらも文章も同じことが書かれているといえますね。

 

何故なら、前者の文章でも『家事』をしていることが分かるため、『トイレ掃除』のことを書かなくてもしているのは想像がつくからです。

 

なので、『たり』を3回以上使う文法は間違いではありませんが、使わなくても良いことが分かります。

 

『たり』の例文

『たり』の例文について解説していきます。

 

正しい例文と間違っている例文を紹介しますので、『たり』の正しい文法を学びましょう。

 

 

例文

先生は生徒と一緒にサッカーをしたり、ドッチボールをしたりして中休みを過ごしました。

 

 

これは正しい例文となります。

 

生徒たちとスポーツを楽しんでいることを『たり』で正しく表現されていますね。

 

では、続いて間違った例文を紹介しますので、どこが違うのかを見比べてみましょう。

 

 

例文

私は休日にゲームをしたり、音楽を聴くのは苦手だ。

 

 

なんとなく、意味は通じますね。登場人物である『私』は、『ゲーム』と『音楽』で休日を過ごすライフスタイルを嫌っているようです。

 

ですが、これは文法として間違っています。

 

『~たり』で文章を構成するのなら、もう片方の『音楽』にも『~たり』で表現すべきです。

 

 

例文

私は休日にゲームをしたり、音楽を聴いたりするのは苦手だ。

 

 

文章の中に同類の言葉がある場合、『たり』は2回使わなければなりません。

 

ただし、1回だけの『たり』でも、文法として間違っていない表現方法もあります。

 

 

例文

できるなら、休日は読書をしたりして過ごしたい。

 

 

文章の中に同類の言葉がなければ、『たり』は1回だけで表現することができるのです。

 

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まとめ

『たり』は、『同類の動作や状態が並行して行われること』を表すときに使うことができる言葉です。

 

繰り返す文法として使うため、3回以上でも使うことができます。

 

ただし、基本的には2回でも意味は通じるため、まずは2回で構成された『たり』を使うようにしましょう。

 

同類の言葉が文章になければ、1回で文章を構成することも可能です。