形式によっては、文章を長くする必要があります。
小論文やレポートも、そんな文書といえるでしょう。
しかし、実際に書いてみると、必要字数に達さないことがあると思います。
長い文章が書けないとき、解決するコツを紹介します。
文章を長くするときの間違った方法
文章を長くするコツを紹介する前に、まずは文章を長くする方法で間違ったものをあげていきましょう。
1つ目は、意味もなくひらがな表記にすることです。
漢字ばかりの文章は読みづらいため、ひらがなの割合を多めにするのは基本的な書き方です。
しかし、字数を稼ぎたいという理由だけでひらがなを多用してしまうと、幼稚な文章に見えてしまうばかりか、読みづらくなってしまいます。
なので、それだけの理由でひらがなを多めにしてはいけません。
2つ目は、専門用語を何度も使うことです。
専門用語は長いものが多いため、一文ごとに使っていけば、かなりの字数を稼ぐことができます。
しかし、同じ言葉をくどくど使う文章ほど、読みづらいものはありません。
専門用語は冒頭で使ったら、その後は省略して書くべきです。
これは主語も同じです。すでに、主語の存在が読み手に伝わっているのに、わざわざ一文ごとに使い続けると煩わしい文章に見えてしまいます。
これらの方法で書いた文章は、長いではなく無意味な文章となりますのでやめておきましょう。
文章を長くするコツとは?
文章を長くするコツは、内容を掘り下げることです。
長い文章が書けない人のほとんどは、内容が浅いものばかりです。
例えば、若者の活字離れに関する小論文を書かなければならないとします。
そのとき、長文を書くのが苦手な人は結論だけを書いてしまう傾向があります。
例文
平成〇〇年以降、若者の活字離れが深刻となっています。原因はスマホの普及です。インターネット検索したほうが、本よりも早く調べられるからです。
極端な例だと思いたいところですが、これは長文を書くのが苦手な方にありがちな文章だといえるでしょう。
これを冒頭で書いてしまったら、もう何も書くことはありませんね。
逆にいえば、ここに書かれていない部分を書き出すことで、文章を長くすることができます。
まず、導入文が必要だと気づくべきです。
いきなり本題から入っても、読み手は内容が頭に入りづらいと思います。
導入文でうまくテーマを紹介することで、読み手はその文章に興味を持ってくれます。これは小論文でも同じことです。
具体的な導入文の書き方は、こちらで解説しています▼
【文章の書き出しのコツと例文】ブログの導入文にも使える書き方
次に、比較対象があると、読み手にテーマの現状を把握させやすいですね。
『昔と比べるとどれぐらいの差が出るのか』『海外と比べるとどう違うのか』といった比較対象があれば内容も膨らみますし、その文章についての信憑性も高くなるでしょう。
最後に、文章を長くする上で大事なポイントがあります。
それは、小論文が書けない理由にも当てはまります。
長い文章が書けない人は小論文が書けない理由に当てはまる
長い文章が書けない人は、当然、文字数に規定がある小論文も書くことが苦手なはずです。
そういった人は、「小論文が全く書けない」「小論文の書くことが思い浮かばない」といった悩みを相談してきます。
実は、この言葉の中に長い文章が書けない理由が隠されています。
それは、テーマについて知識不足ということです。
内容は、いくらでも掘り下げることができます。しかし、テーマの知識が不足していれば、掘り下げたくても内容が思い浮かばないのは当たり前です。
まずは、そのテーマについてじっくりと調べることから始めるべきでしょう。
もちろん、論文の基本的な書き方を覚えることでも、スラスラと書けるコツを掴むことができます。
論文の基本的なルールは、こちらで解説しています▼
【文章 章 節 項】論文の書き方、章立ての番号やルールを例文で解説
長い文章が書けるようになるオススメの書籍
小論文の書き方は、大学のカリキュラムでしっかりと学ぶことができるでしょう。
しかし、小論文の考え方について教えている教授は少ないと思います。
実は、この考え方にこそ、長い文章が書けるコツが隠されているのです。
そういった点では、この『小論文 書き方と考え方』は役立つ書籍だといえるでしょう。
まとめ
文章を長くするコツは、テーマの知識を増やすことです。
そうすれば、内容を掘り下げることができます。
長い文章が書けない人のほとんどが、この知識不足が原因となります。
ただし、文章は長く書けば良いというものではありません。
一文の読みやすい長さというものがあります▼
また、字数がオーバーするときは、余計な表現が多いのが原因となります。
文章の削り方は、こちらで紹介しています▼