「作文が埋まらない……」と字数が足りずに苦労することがあると思います。
そういうときはどうすれば良いか、解説していきます。
作文の字数が足りないときにやってはいけないこと
作文の字数が足りないとき、小学生がやってしまいがちなことがあります。
それは漢字をひらがな表記にしてしまうことです。
確かに、これをすることで足りない字数を稼ぐことができます。
しかし、ひらがなのみで構成された文章は読みづらいです。
例文
ぼくはかえりみちでかえるにであいました。かえるのもわすれてかえるをかんさつしていました。
この例文には『蛙』が登場するため、『帰る』なのか『蛙』なのかが分かりづらくなっていますね。
それだったら、せめて『カエル』と書くべきでしょう。
難しい漢字をカタカナ表記にすることは良いですが、すべてをひらがな表記にするとただただ見づらい作文となってしまいます。
次に、長い名称をくどくど使い続けるのも良くありません。
例えば、『朝鮮民主主義人民共和国』と書けば字数は稼ぐことができます。
しかし、段落ごとに「朝鮮民主主義人民共和国は〇〇だと思います」と書いてしまうと、漢字だらけで読みづらい作文となるでしょう。
この場合は、『北朝鮮』と短い名称を使うべきです。
これら二点は小学生なら許されるやり方ですが、それ以上だと恥ずかしいやり方といえるでしょう。
そんなことをしなくても、内容を膨らませることで作文の空欄を埋めることができます。
作文が埋まらないときは内容を掘り下げる
作文が埋まらない主な原因は、内容を掘り下げていないことがあげられます。
例文
おじいちゃんの家はすごく古かったです。
これでは、いくら読み手の想像力が豊富だとしても、家の特徴を掴むことは難しいです。
この場合、もっと家の特徴を掘り下げるべきでしょう。
例文
おじいちゃんは築六十年の家に住んでおり、瓦屋根で作られた外観はまるで時代劇のセットのようでした。
内容を掘り下げるだけで、字数が倍以上に増えましたね。
それと同時に家の情報も増えましたので、どんな自宅に住んでいるのかもイメージしやすくなったと思います。
このように、読み手に必要な情報を入れるだけでも『作文が埋まらない』という問題は解決します。
例文
リンゴは甘くておいしいです。
この例文の情報は、たぶん日本人なら誰でも知っている情報ですので、わざわざ書く必要はないですね。
ですが、これに続きを入れることで文章は活きてきます。
例文
リンゴは甘くておいしいですが、実は美肌効果もあるのです。最近ではアンチエイジング効果があることも判明しているため、毎日続けやすい健康食といえるでしょう。
リンゴを『毎日続けやすい』理由は、『甘くておいしい』からですね。文章の構成を考えれば、当たり前の内容も活きてくるのです。
しかし、内容を膨らませるためにはテーマの知識が必要となります。
つまり、知識不足こそが作文を埋められない本当の原因といえるかもしれませんね。
まずは、上手い作文を書くために必要な知識から覚えると良いです▼
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まとめ
作文が埋められない理由は、内容を掘り下げていない薄っぺらな文章だからです。
情報を追加させるだけでも、字数が足りない問題は解決することができます。
字数を増やすことは簡単です。本当に大事なのは削ることです。
不要な箇所を削ることで、必要な情報だけを読み手に届ける……。この作業こそ、文章の質を高めるためには重要な作業となります。
文書の削り方は、こちらで解説しています▼