読みやすい文章の書き方講座、第5回の記事になります。

 

目次

読みやすい文章の書き方講座 第1回『文末は「です」「ます」で統一する』
読みやすい文章の書き方講座 第2回『「ら」「い」抜きで書かない』
読みやすい文章の書き方講座 第3回『句点と読点の正しい打ち方』
読みやすい文章の書き方講座 第4回『5W1Hとは?順番や意味は?』
読みやすい文章の書き方講座 第5回『重複表現、二重表現がないかチェックする』
読みやすい文章の書き方講座 第6回『カタカナ表記にする言葉は外来語、効果音』
読みやすい文章の書き方講座 第7回『漢字は少なく「ひらがな」を主体にする』
読みやすい文章の書き方講座 第8回『段落の意味、つけ方を覚えて文章をまとめる』
読みやすい文章の書き方講座 第9回『名詞や動詞を際立たせて、形容詞、副詞をなくす』
読みやすい文章の書き方講座 最終回『推敲を繰り返すだけで文章は良くなる』

 

同じ意味になる言葉を使わない

冒頭の記事タイトルに対して、なんの疑問も持たないでクリックした方は危ないです。

 

『二重表現』と『重複表現』は漢字こそ違いますが、意味はまったく変わりません。

 

これこそ、『同じ意味になる言葉を使わない』というサブタイトルの解釈となります。

 

二重表現、重複表現、重言、2つ重なった言葉・・・日本語には、同じ意味を持つ言葉が数多く存在します。

 

装飾語が不要になっている二重表現

装飾語とは、内容をより詳しくしてくれる言葉を指します。

 

『赤い花』なら、装飾語は『赤い』です。

 

装飾語を余計につけることで、二重表現となっている場合があります。

 

『馬から落馬』『お金を入金する』という言葉が、それに該当します。

 

『落馬』という言葉は、馬から落ちるという意味です。

 

なので、わざわざ『馬から』という装飾語をつけてしまうと、『馬から馬から落ちる』と書いていることになります。

 

『お金を入金する』も同じ理由です。

 

被装飾語が不要な二重表現

被装飾語は、装飾語ではない言葉を指します。

 

『大きい花』なら、『花』が被装飾語です。何故なら、『大きい』が装飾語だからです。

 

『頭痛が痛い』『返事を返す』が、不要な被装飾語となります。

 

『頭痛』とは、頭が痛いことです。

 

この文章だと『頭が痛い痛い』となり、まるで子供をあやすような文章になってしまいます。

 

『返事を返す』も同じく、不要な被装飾語がついていると言えます。

 

外来語が不要な二重表現

日本語と外来語を混ぜた文章で、よくありがちな二重表現も多くあります。

 

『昼食のランチ』『思いがけないハプニング』は、まさに二重表現です。

 

外来語を使うとオシャレに見えるかもしれませんが、前後に同じ意味があるのなら不要な言葉となります。

 

二重表現と見なされづらい言葉

基本的には避けたほうがいい二重表現ですが、中には大目に見られている言葉があります。

 

『1番最初』や『1番最後』という言葉です。

 

あえて同じ言葉を並べることにより、その意味を強調していると見なされる場合が多いです。

 

また、『旅行に行く』『防犯対策』『ラム酒』も二重表現なのですが、すでに定着しているため、誰もが使っています。

 

『ラム酒』はどこが二重なのか不思議に思う方もいるでしょうが、『ラム』という言葉も、酒という意味が含まれているのです。

 

しかし、どの言葉も日常会話で聞かれるほど浸透しているため、お店の表記などにも使われています。

 

もちろん、これらは厳密には間違いですが、規則で固められた文章が読みづらいことは、第4回で説明しました。

 

飛ばしてしまった方は、こちらの記事を参照してください▼

5W1Hの意味とは?順番や意味は?

 

なので、時と場合によっては二重表現も文章を彩る可能性があると言えます。

 

まとめ

二重表現は、文章を作る上で難しい問題かもしれません。

 

普段から使っていた言葉が、正確には間違いだったというケースが多いからです。

 

しかし、恐れることはありません。書いた文章を読み直すことで、二重表現は一目で分かります。

 

ダメな二重表現ほど、同じ漢字を繰り返し使っています。

 

『馬から落馬』を見れば、『馬』という漢字を繰り返し使っているのが分かると思います。

 

すでに定着している二重表現を使う時は、ひらがな表記することで幾分かは自然に見えるようになります。

 

『旅行に行く』を『旅行にいく』と直すだけで、それほど違和感を覚えることはありません。

 

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