読みやすい文章の書き方講座、最終回の記事になります。
最後は、推敲のコツを掴めば、文章は飛躍的に良くなることを解説します。
読みやすい文章は、読めば分かる
書いている文章が読みやすいかどうか迷ったときは、声に出して読むことが重要です。
何故なら、自分が読みづらいと感じる文章は、他人が見ても読みづらい文章だからです。
書き終わったあと、文章は必ず読み返しましょう。
全部を通して読むことも大事ですが、段落ごとにも読み返します。
段落の意味が分からない方は、こちらの記事で詳しく紹介しています▼
一つの段落は、それだけで完結したストーリーです。
段落を続けて読まなければ意味が伝わらないのも、文章としては間違いです。
そして、おかしな点を見つけたら、削るか、代用できる言葉を考えます。
大抵は、削ったほうが良いです。読んで突っかかった部分なので、取り除くほうが自然です。
このように、文章を吟味していくことを推敲といいます。
文章の推敲のコツを掴めば、文才がなくても文章家になれる
文才を持った人間など、おいそれといるものではありません。
歴史に名を遺した作家は数多くいますが、彼らのほとんどは推敲にたけた文章家なのです。
推敲とは、それほど意味のある行為なのです。
文章の良し悪しを決めるのは、すべて推敲にかかっているといっても過言ではありません。
では、推敲とは、どれくらいすればよいのでしょうか。
二回・・・はたまた、段落の数でしょうか?
それは、書き手が納得したときです。これ以上はないと思えるまで、推敲は繰り返すべきです。
優れた小説家なら、読み終えた小説を寝かせます。
数週間後、再び読み返し、更に推敲を重ねていきます。
こうすることで、自分にしか伝わらない文章を書いていないかどうか、第三者の視点で確認することができるのです。
人間は、自分が培ってきた経験や言葉を文章に反映しがちです。
使い慣れている言葉が適切な場面で使用されているか、書き上げた瞬間は気づきづらいです。
一度、手元から放すことで、文章をフラットな気持ちで目を通すことができます。
ここまでする必要はありませんが、そうまでしないと不要な言葉をあぶり出せないのなら、一回の推敲で完璧に見直すことは不可能ということです。
まとめ
誰でも読みやすい書き方講座は、いかがだったでしょうか?
分からない部分はそのままにしておかず、何度も読み返して理解を深めていきましょう。
この講座に書かれていることは、すべての文章の書き方に精通している技法です。
つまり、ここさえ押さえておけば、どんな書式でも通用する文章を書くことができます。
その中でも大事なのは、やはり推敲という作業です。
推敲の時間は、書く以上に割り振るべき項目です。
推敲を分かりやすく言えば、文章の言葉を入れ替えたり、追加、削除することです。
つまり、今までの講座で説明したことが正しく書かれているか、チェックする作業なのです。
推敲の作業が完璧にできるのなら、今までの講座は知らなくても大丈夫ですが、知らなければ推敲を正しく行うことができません。
推敲の質を上げるためには、今までの講座内容が必要不可欠となります。
ぜひ、何度も読み返して理解を深めてください。
今は、読みやすい文章が書けない方でも、ちゃんと書けるようになります。
最後まで、この講座を読み終えることができたのですから、相手に理解される文章を書きたいという強い意志があるのです。
大丈夫です、文章を書くことは難しいことではありません。
文章を書くうえで最も大事なのは、伝えたい想いがあるということです。
その伝えたい想いを言葉に直す・・・文章とは、ただそれだけの作業です。
だからこそ嘘がなく、なにより尊い想いとなるのです。
目次
読みやすい文章の書き方講座 第1回『文末は「です」「ます」で統一する』
読みやすい文章の書き方講座 第2回『「ら」「い」抜きで書かない』
読みやすい文章の書き方講座 第3回『句点と読点の正しい打ち方』
読みやすい文章の書き方講座 第4回『5W1Hとは?順番や意味は?』
読みやすい文章の書き方講座 第5回『重複表現、二重表現がないかチェックする』
読みやすい文章の書き方講座 第6回『カタカナ表記にする言葉は外来語と効果音』
読みやすい文章の書き方講座 第7回『漢字は少なく「ひらがな」を主体にする』
読みやすい文章の書き方講座 第8回『段落の意味、つけ方を覚えて文章をまとめる』
読みやすい文章の書き方講座 第9回『名詞や動詞を際立たせて、形容詞、副詞をなくす』
読みやすい文章の書き方講座 最終回『推敲を繰り返すだけで文章は良くなる』